平野紫耀に続いて岸優太も Number_iは常に進化を体現している――広告塔としての大役を務められる理由
少しずつ冬が近づくタイミングで、ホットなニュースが舞い込んできた。
岸優太が「ヒビケアパッド」の新イメージキャラクターに就任した。岸にとっては、今回がNumber_i結成後初の単独での広告出演となる。
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「ヒビケアパッド」は、株式会社池田模範堂が手掛けるひび/あかぎれ治療薬「ヒビケアシリーズ」の新製品。既存の塗るタイプでは手洗いや水仕事で流れてしまうことや、水でしみるという声が寄せられたことから、完全防水素材かつ指先を隙間なくガードできる、貼るタイプの商品になっている。今回の新タイプの登場により、「ヒビケアシリーズ」がこれまで以上に多様なシーンに対応できることを伝えるために、新たな挑戦をし、数々の新しい表情や姿を見せている岸のイメージキャラクター起用に至ったという。
岸といえば、彼の指が長くてきれいなことは、ファンの間では有名だ。そのキャスティングの秀逸さを感じつつ、常に新しく多彩な姿を届けてくれる岸と、企業側が商品に込めたメッセージが非常にマッチしているように思う。
同じく池田模範堂が扱う商品では、今年春に平野紫耀が「液体ムヒS」「ムヒアルファEXシリーズ」のイメージキャラクターに2年ぶりに就任した。振り返れば、この「ムヒシリーズ」以外にも、平野は今年に入ってからさまざまな広告に起用されてきた。
2月にはサントリージン「翠(SUI)」の新TVCMキャラクターに就任。デジタルハリウッド大学の「みんなを生きるな。自分を生きよう。2024」篇には、後輩の相談に乗る先輩役として出演。一夜限りの放映となったスペシャルTVCMも話題を集めた。さらには「ボシュロム アクアロックス® ワンデー UV シン」、「Wonjungyo Hair」の広告のほか、「LOUIS VUITTON」(ルイ・ヴィトン)とのパートナーシップ締結や「Yves Saint Laurent Beauté」(イヴ・サンローラン・ボーテ)のアジアアンバサダー就任など、企業とのタッグという点で目覚ましい活躍ぶりを見せている。
神宮寺勇太を含めたNumber_iとしても、マクドナルドやサントリー「ビアボール」のCMに出演。3人はこれまでに広告塔としての大役を多数務めてきたのだ。
立て続けの出演の理由はもちろん、単純な売上増加への期待といった意味もあるだろう。一方で、彼らが携わってきた広告には、企業が伝えたいことを体現しているからこそ起用に至っているものが多い。
たとえば、今回岸がイメージキャラクターを務める「ヒビケアパッド」は、“新しい”商品であり、既存シリーズの課題を解決するために“進化”した商品でもある。岸を含め、Number_iもまた、新しい挑戦を重ねながら、これまでに成長という名の進化を遂げてきたのだ。
「本当に自分が進みたい道を考え、選択してほしい」という願いが込められているデジタルハリウッド大学のブランドメッセージや、「なりたい髪、あなたの望む髪」を叶えることを意味する「Hair you want」がコンセプトの「Wonjungyo Hair」も同様で、広告の前向きなメッセージと、自らの意志で力強く進み続ける平野自身とが重なる部分があるのだ。
新たなプロモーションを手掛ける際、企業は商品やサービスの認知、ブランドイメージの向上といった、大きな変革を求めて広告の内容を構想したり、イメージキャラクターを起用するものだろう。商品やサービスを手にする人たちも、悩みへの解決や新しい体験といった、何かしらの変化を望んでいるもの。Number_iの新しい風を吹かせるような勢い、大きな目標に向かってひたむきに取り組む姿勢といったポジティブな姿は、数々の広告起用に繋がっている理由のひとつに思う。
平野に続く岸の単独広告起用で、個人での活動も徐々に増えている印象だ。すでに多くのCM出演やアンバサダーを務めている平野はもちろん、岸も今回を機に多方面での活動に期待できるし、ジュエリーブランド「MIKIMOTO」の海外イベントや「MotoGP日本グランプリ」出席といった個人での活躍が記憶に新しい神宮寺も、単独の広告出演、そして個人活動もそう遠くないように感じている。
グループとしても、個人としても、今後ますます活動の場が広がっていくように――。冬の足音を感じながら、そんなことを思う日々である。
(文=かなざわまゆ)