米司法省、マスク氏の100万ドル配布で法に抵触の恐れ警告

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[ワシントン 23日 ロイター] - 11月の米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領を支持している実業家イーロン・マスク氏が、オンラインの請願書に署名した激戦州の登録有権者を対象に毎日1人に100万ドルを配っていることに対し、連邦法に抵触する恐れがあると米司法省が書簡で警告した。米CNNが23日報じた。

司法省の書簡は、トランプ氏を支援するスーパーPAC(特別政治活動委員会)の「アメリカPAC」に送付された。

司法省とアメリカPACは、コメントの要請にすぐには応じなかった。

マスク氏は今月19日に「言論の自由と銃所持の権利」を支持するオンライン請願書に署名した激戦州の有権者に対し、投票日まで毎日1人に100万ドルを贈ると発表。100万ドルの小切手が19日に東部ペンシルベニア州ハリスバーグの男性に、20日に同州ピッツバーグの女性にそれぞれ手渡された。

マスク氏は南アフリカ出身で、米誌フォーブスの保有資産額ランキングで世界首位となっている。連邦政府の開示資料によると、これまでに少なくとも7500万ドルをアメリカPACに提供した。