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 ◇NBA レイカーズ110ー103ウルブズ(2024年10月22日 クリプト・ドットコム・アリーナ)

 NBAは22日(日本時間23日)に24〜25年シーズンが開幕。レイカーズは開幕戦の本拠地ウルブズと対戦し、16年以来8年ぶりの開幕戦勝利を飾った。エースのレブロン・ジェームズは、息子ブロニーとNBA公式戦では史上初の親子共演を果たした。

 父レブロンはこれまで何度も息子と同じNBAチームでプレイすることが目標だと言ってきた。NBAドラフト2024で2巡目の全体55位でレイカーズから指名されたブロニー。これによって史上初の現役選手の父子コンビ誕生となった。

 メディアデーとなった現地時間1日の会見でレブロンは「とにかく純粋にうれしい。言葉が見つからない。息子のことになると何を言えばいいのか分からなくなる。彼がここまで来れたことを最高に誇りに思う」と喜びの言葉を並べていた。

 試合前から一緒にシュート練習をして、試合中も隣同士でベンチに座っているとレブロンからブロニーへ「インテンシティに気をつけてプレーするんだ。間違いから学んであとはハードにプレーするんだぞ」とアドバイスを送っていた。

 歴史的瞬間は前半に訪れた。第2Q残り4分で2人ともがコートサイドに並ぶと本拠地のファンはざわついた。ベンチから同時出場すると大歓声が上がった。残り1分19秒にブロニーがベンチに下がって2分31秒間の歴史的親子初共演となった。

 試合後には現地放送「TNT」のインタビューに応じた2人。16得点5リバウンド4アシストを記録したレブロンは「ゲームは凄く丁寧にこだわってプレーした。それが結果に繋がったと思う」と試合を総括した。

 ブロニーは父との共演に「父とともに、スコアテーブルの前に立ってゲームに入ったことは記憶に残る瞬間だった」とコメント。

 レブロンは夢でも息子との共演に感謝の言葉を並べた上で「何よりも家族が大切。このリーグでプレーすることそして自分のプレーにコミットすることで、家族のプライスレスなこともたくさん犠牲にしてきた。そういった意味で息子と一緒にコートに立てたことは本当に神からの一番のプレゼントだと思う」と語った。

 そして「NBAでは何事も約束はされていません。いつに誰かが50点を取れるような凄まじいリーグです。何も与えられない中で、自分でやっぱり勝ち取っていかなきゃいけない。それは彼自身もわかっている。進んでいくことを成長することを毎日毎日、すごく努力を絶やさないことが必要なのは彼もわかっています。彼のことは本当に心から誇りに思っているし自分たちの血は受け継がれてるんじゃないかなと思ってます」と今後の息子の成長に期待した。 

 《MLBで唯一現役共演した親子も生観戦》NBA史上初の親子共演にMLBで唯一親子共演したケン・グリフィー親子も会場に訪れていた。ジュニアが父に「自分たちがやったことをNBAでやる選手がいるからお父さん行こう!」と誘ったことから生観戦が決まったようだ。試合前にはジェームズ親子とケン・グリフィー親子が談笑する場面もあった。