リアム・ペインさん(ロイター)

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16日にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスのホテルの3階から転落して亡くなった英男性人気ボーイズグループ、ワン・ダイレクションのメンバー、リアム・ペインさんの体内から「ピンクコカイン」と呼ばれる混合薬物が検出されたことが分かった。米ABCニュースなどが匿名の情報筋の話として、伝えている。

検視の初期検査の結果、ピンクコカインの成分として覚醒剤や麻酔薬ケタミン、合成麻薬MDMAなどの混合薬物が検出されたという。

ピンクコカインと呼ばれているものの、実際にはコカインの成分は含まれておらず、鮮やかなピンク色の食用色素で着色された粉末状の合成薬物で、中南米で広まっている。最近、英国など欧州でも流行していると伝えられている。

ペインさんは薬物やアルコールを摂取して意識がない状態で部屋のバルコニーから転落したとみられている。

ホテルの部屋からは、薬物を摂取するために使用したと思われる即席で作ったアルミ箔(はく)も見つかっているという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)