ウクライナ情勢をめぐり国連安全保障理事会の緊急会合が開かれ、北朝鮮がロシアに兵士を派遣したとされることについて、各国から懸念の声が相次ぎました。

【映像】ロシアの基地で派兵に備える北朝鮮軍

「ロシアは紛争を拡大しようとしている。(北朝鮮の兵士派遣は)危険で非常に懸念すべき事態であり、北朝鮮とロシアの軍事関係が明らかに深まっていることを意味する」(ロバート・ウッド氏)

 21日に開かれた緊急会合でアメリカは、北朝鮮の兵士派遣が事実であれば「危険で非常に懸念すべき事態だ」と非難したうえで、今後の影響について、同盟国と協議していると明らかにしました。また、イギリスの国連大使は、ロシアのプーチン大統領が兵士集めに苦戦していると述べたうえで、「北朝鮮が派兵に同意した可能性は高い」と指摘しました。

 ウクライナの国連大使は、ロシア東部で訓練を受けている約1万1000人の北朝鮮兵が、11月1日までに実戦投入される見通しだと主張しています。これに対し、ロシアの国連大使は「西側諸国が恐怖をあおっている」などと反発しました。(ANNニュース)