マーク•ウォルター氏(左)と大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

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 ドジャース大谷翔平投手(30)が移籍1年目で初めてワールドシリーズ(WS)進出を決めたことに、ドジャースのオーナー陣も安堵したようだ。

 ロサンゼルスタイムズ紙のディラン•ヘルナンデス記者は21日(日本時間22日)に掲載されたコラムで、クラブハウスで行われたシャンパンファイトではしゃぐ大谷を見ながら、ドジャースの筆頭オーナーであるマーク•ウォルター氏が「一度もプレーオフに出たことがない状態から彼をワールドシリーズに連れて行くことができて、私はとてもうれしい」と話したことを伝えた。

 ウォルター氏は大谷がドジャースと結んだ7億ドル(約1050億円)の契約のうち、最初の10年間は毎年200万ドル(約3億円)のみの支払いで6800万ドル(約102億円)は後払いになるユニークな内容を振り返り、「あれは、我々が彼の周りに最高のチームを作るのを助けるためにショウヘイがしてくれたこと。私は、彼のために最善を尽くし、彼をそこに連れていく義務があると感じていた」と明かしている。

 同じ場にいた共同オーナーのトッド•ボーリー氏も「彼は世界史上最も素晴らしい野球選手になりたいと思っている。ではどうすればいいか?ワールドシリーズで優勝することだ。ではワールドシリーズで優勝するためにはどうすればいいか?チームがもっと良くなるように助ける。彼があの決断をした時に、チームはもっと良くなったのだ」と、大谷の昨オフの判断が、今回のWS進出につながったことを示唆したという。大谷の悲願はWS制覇で叶う。