WOWOWの番組収録に臨んだ井上尚弥

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 ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(31)=大橋=が21日、都内で行われた「井上尚弥出演!エキサイトマッチSP『井上尚弥vsTJ・ドヘニー』『武居由樹vs比嘉大吾』」(WOWOWライブとWOWOWオンデマンドで11月4日、後9・00放送・配信)の収録に参加した。

 尚弥はこの日正午、24日に次回防衛戦の記者会見が行われることが公になったばかり。トレーニングは9月3日のドヘニー戦から「持続してやっている」といい、「いい気持ちで次戦に持って行けるのかなと思います」と説明。この日も収録後にドヘニー戦後、4回目のスパーリングの予定が入っているとした。

 来年は3試合を「自分としてはやりたい。その中にたぶん海外も入ってくると思う」との展望を示した尚弥。次戦、次々戦ではIBF・WBO1位のサム・グッドマン(26)=オーストラリア=、WBA1位のムロジョン・アフマダリエフ(29)=ウズベキスタン=の挑戦を受けることが有力視されている。

 2025年中のフェザー級への階級アップを「フェザーはどうですかね。入んないじゃないですかね。(2026年は)どうかなあ。まだ分からないですね」と否定した後で、自ら「パウンド・フォー・パウンド1位になりたいという若者がいるんで、その若者が上がってくるのを待つしかないのかな」と、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=との対戦について話し出すと、報道陣からどよめきが起きた。

 尚弥は「これだけボクシングファンが言ってるのであれば、もう口に出してもいいのかなと。1位を目指していると言ってるということは、そういうこと(尚弥と戦う)じゃないですか。どこ(の階級)で1位を目指したいのかは分からないけど」と続け、14日の中谷の防衛戦について「やっぱり強いなという印象はありました。だからこそ自分も興味が出てきている」と語った。

 なお、尚弥戦をアピールし続けている元3階級王者のジョンリール・カシメロ(35)=フィリピン=については「実力はあるんだけどねえ」と認めつつも、「そういうところが、たぶん大橋(秀行)会長的にも組めない理由の一つだと思う」と、12日の試合でやらかした体重超過など、カシメロへの信頼度の低さをネックとした。

 また、この日は左目がふさがり気味で出血が見られたこと、13日に弟・拓真がWBA世界バンタム級王座から陥落したことについてはそれぞれ「左目は大丈夫」、「今ここで話すことじゃないのかなと思う」と、多くを語らなかった。