「AKIRA」マニアの”渡辺直美”も大興奮…! いまアメリカで話題沸騰、”伝説の金田バイク”で「アキラスライド」体験がスゴすぎる…!

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大好きな漫画やアニメの名シーン。自分が主人公になって、その名シーンを体験できたらーー。そんな夢が叶うチャンスが期間限定で訪れた!

「AKIRA」の主人公になるもよし、「進撃の巨人」の巨人になりきって、人間界を見下ろすもよし。それがニューヨーク・マンハッタンのソーホー地区で10月3日から開かれている『KODANSHA HOUSE』で、入場チケットが発売されるや一部売り切れるなどアメリカで大人気となっているのだ。

大の「AKIRA」好きで知られるお笑い芸人の渡辺直美氏が、いまアメリカで話題の「KODANSHA HOUSE」でひと足先に「アキラスライド」を体験した。

日本人として誇らしい

「漫画やアニメのような、海外の現地でも人気の日本のポップカルチャーのイベントを、その影響を受けて育った日本人が主催しているのは、海外に住むいち日本人としてなんか誇らしくて、嬉しい気持ちになります」

ニューヨーク・マンハッタンのソーホー地区で10月3日から開かれている『KODANSHA HOUSE』を訪れたアメリカ在住のお笑い芸人・渡辺直美さんはそう語る。

「進撃の巨人」や「AKIRA」、「セーラームーン」、「攻殻機動隊」など、日本の名作は、米国でも確実にファンを増やしている。近年は特に、若いデジタルネイティブ世代の間での人気が顕著で、ストリーミングサービスでアニメを観てから、原作の漫画に手を伸ばす人たちも少なくない。

渡辺さんも体験した『KODANSHA HOUSE』について、ざっと説明しておこう。

ここは期間限定で開催されるポップアップストアで、本棚をイメージしてデザインされた入口には、3メートル近くある巨大な漫画本のインスタレーションが展示されている。たまたま通りかかった人たちが立ち止まるほどの迫力だ。

金田のバイクに乗って「アキラスライド」を体験!

会場内は大きく4セクションに分かれており、ギャラリースペースのセクション1では、2020年に米国ハーヴェイ賞を受賞した「とんがり帽子のアトリエ」や「惡の華」、「ヴィンランド・サガ」、「ブルー・ピリオド」などの作品が紹介されている。

そして、冒頭の渡辺さんが体験し、歓声を上げたのが、セクション2にある「AKIRA」の体験型アトラクション。そこには主人公・金田正太郎が作中で駆っていた真っ赤なバイクが。ぼくらワークスの手嶋真志さんによって作られた、世界にひとつの「公式に認められた」レプリカである。

来場者はこのレプリカに乗ることができるのだが、それだけではない。映画『AKIRA』の冒頭シーンとして有名な、金田がバイクをスライドさせながらブレーキを掛ける場面を体験できる。しかも、その姿はカメラで納められ、体験終了後には自身が「アキラスライド」をしている動画が二次元コードからダウンロードできるようになっている。

渡辺直美、「AKIRA」愛を語る

「AKIRA」ファンの渡辺さんは、「(超能力を持つ少女)キヨコをイメージして」アイスブルーのツインテールの髪型に、トップスは「AKIRA」の「テーマカラーを意識して赤を選びました」と、ファッションでも自身の“AKIRA愛”を表現!

早速、金田バイクに試乗した渡辺さんは、その愛をさらに熱くさせていた。

「アキラとの出会いは、幼少期にBSか何かのテレビでたまたま観たことでした。ただ、当時はトラウマでしたね。キヨコとか(笑)。印象が変わったのは18歳のとき。芸人になるために上京して、芸人仲間と家でご飯を食べていたら、『これ観よう』と突然観せられたのが『AKIRA』。あ、子供のときに観たやつだ! と気づいたときにはハマっていました」(渡辺さん)

映画版『AKIRA』のサウンドトラックは、いまも聴くという。自称「優良健康不良少年」の金田のバイクチームが敵対するクラウンに挑むときの曲がお気に入りで、お笑いの本場・大阪への新幹線の中で気分を高めたいときになどに特に聞く。

「やっぱり気合い入れたいじゃないっすか」と、渡辺さんが続ける。

「私は出身が茨城で、子供の頃にお母さんに連れられて、たびたび成田山に行ってたんですよ。そこではよくお経が流れていたのですが、サウンドトラックの曲のなかにもお経が流れるのがあって。それが成田山で聴いたお経とそっくりなんです。バイクにも成田山のステッカーが貼ってありますし、なんだか個人的に不思議なつながりを感じています」

「進撃の巨人」になりきった後は、なりきり動画をシェア

なお、『KODANSHA HOUSE』のセクション2にある体験型アトラクションは、それだけではない。『進撃の巨人』に登場する、街全体が巨大な壁で囲まれた「シガンシナ区」のジオラマが用意されている。来場者はシガンシナ区に侵入する超大型巨人に扮して、原作のように、壁の向こう側から手を伸ばして人掴み、丸齧りするシーンが撮影できる。

こちらも「AKIRA」のアトラクション同様、二次元コードからダウンロードできる仕組みで、動画はソーシャルメディアなどで、世界中にシェアすることができる。

他にも「頭文字D」のアーケードゲームが置いてあったり、すでに紹介した漫画はもちろん、「昭和元禄落語心中」「東京タラレバ娘」「はたらく細胞」「ハピネス」「うるわしの宵の月」など、新旧さまざまなジャンルの漫画(英語版)が600冊ほど並べられている。

オープニングパーティには現地のインフルエンサーが来場し、多くのNYローカルメディアの取材も。渡辺直美さん自身も現地のメディアからのインタビューに応じた(渡辺直美さんのインスタポスト後半部分に掲載)。

また、NYの夕方5時に放送されるFOX NEW5にもオープニングパーティの様子が取り上げられた。

著名漫画家のイベントも盛りだくさん

約1ヵ月間のイベント開催期間中は、映画『攻殻機動隊』『BLAME!』『ブルー・ロック』などの映画上映やトリビアナイト、また、「惡の華」の押見修造さん、「ブルーピリオド」の山口つばささん、「ヴィンランド・サガ」の幸村誠さん、「とんがり帽子のアトリエ」の白浜鴎さんのトークセッション&サイン会も予定されている。

好きな漫画や作家を通して愛好家同士が集い、大好きなキャラクターやストーリーについて語り合う。そこには国境など存在しないかのようだ。

文:Chiyo Yamauchi

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