勝っても復党は絶望的か…自民党を離れて二階俊博の三男と激突する世耕弘成「最初で最後の戦い」

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悲願は叶うのか

「二階俊博先生は(私など)足元にも及ばない大政治家だと思っています。そのご子息と戦うことになるわけですけども、和歌山2区にとって、政治経験がしっかり26年ある私を選んでいただけるのか、新人の方を選ばれるのか、有権者の判断を仰ぐしかないと思っています」

派閥の「裏金問題」で自民党を離党した世耕弘成参議院議員(61歳)が10月5日に和歌山県で会見を開き、衆院選に無所属で立候補すると表明した。

二階元幹事長の三男で自民党公認候補の伸康氏(46歳)と激突する。

「総理を目指している世耕さんにとって、衆院選への鞍替えは悲願でした。二階さんと地盤が同じなので、どうしても二階家と一戦を交える必要があります。勝つためには代替わりとなる最初の選挙が最適なのは明らか。独自に行った世論調査でも優勢だったため、世耕さんは自信満々です」(和歌山県政関係者)

一方の二階氏サイドは危機感を強めている。

気になる二階氏の体調

「10月8日に引退する二階派の先生方の送別会が行われました。二階先生も普通に話していましたが、足が悪いので歩くのがつらそうでした。衆院選では表立って息子の応援に回ることは難しいでしょう。世耕さんも選挙区で好かれているわけではないですが、伸康さんも評判がいいわけではないので、二階さんにとって厳しい戦いになるのでは」(二階派議員)

仮に世耕氏が二階氏との「最初で最後の戦い」を制しても、難題が立ちはだかる。復党問題だ。

「和歌山県連は世耕氏の立候補を『重大な党規違反に準ずる行為』としており、当選しても復党を認めない方針です。森山裕幹事長も二階さんに気を遣って、世耕さんの復党を簡単には認めないでしょう。世耕さんとしては、現体制は何年も続かないと見て、次の次の総選挙で自民党公認として出られればいいと思っているはずです」(全国紙政治部記者)

世耕氏が総裁選に出馬できる日は来るのか。

「週刊現代」2024年10月19日号より

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