イスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃から1年となるなか、6日にはオーストラリア・シドニーで抗議デモが行われた/George Chan/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

(CNN)イスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃から1年となるなか、世界各地で抗議デモや行進、追悼式典が行われた。

6日にはスペイン・バルセロナやインドネシア首都ジャカルタ、オーストラリア・シドニーなど各地で多くの人々が市内を行進した。イスラエル当局によれば、ハマスによる攻撃で約1200人が死亡した。イスラエルがその後、パレスチナ自治区ガザ地区で実施している軍事作戦により、ガザの保健当局によれば、パレスチナ人4万人以上が死亡したほか、ガザでは人道危機が引き起こされている。

バルセロナでの抗議デモに参加したミゲル・ベルドゥゴさん(72)はロイター通信の取材に対し、「我々はジェノサイド(集団殺害)に反対していることを表明しなければならない。我々全員が最低限しなければならないことは、世界中の全ての首都で抗議活動を行うことだ」と述べた。

デモに参加したサム・ガザルさんはシドニーでロイター通信の取材に対し、「暴力は孤立した状態では起こらない」と指摘。イスラエルによる占領やアパルトヘイト(人種隔離)、ガザの包囲、イスラエル人による違法な入植、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区での暴力行為などを止める必要があると訴えた。

ハマス奇襲の犠牲者に対する追悼式典も世界各地で行われた。こうした式典は、ドイツ首都ベルリンや、フランス首都パリ、英首都ロンドン、イスラエルで行われたほか、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇も平和に向けて祈りをささげた。