ドジャース・ムーキー・ベッツ

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 「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース−パドレス」(6日、ロサンゼルス)

 初回にまさかの珍シーンが起こった。ベッツが同点ソロを放ったと勘違いしたファンが大歓声をあげ、本人もガッツポーズをしたが…実はパドレスのプロファーがホームランキャッチしていた。

 1死からベッツが放った大飛球は左翼の頭上を襲った。これに対してパドレスの左翼・プロファーがスタンドに身を乗り出してキャッチ。直後に小刻みにジャンプして悔しがる様子を見せ、一塁を回ったベッツも右腕を振り上げた。球場にはホームランのさいに流される音楽が響き、スタンドのファンも大歓声をあげた。

 しかしボールはグラブの中に。ファンとの争奪戦を制し、プロファーが捕球していた。キャッチした瞬間が見えたタティスは喜び、ダルビッシュは悔しさをにじませていたが…。プロファーが敵も味方も欺いたシーンだった。

 現地中継でもホームランと勘違いして実況が進み、演出もなされた。NHKBSで解説を務めた長谷川滋利氏は「捕ったなら捕ったと言ってほしい(笑)」と評していた。Xではホームランキャッチがトレンド入りし、ファンの反応も悲喜こもごもだった。