熱帯暴風雨がメキシコ湾で発生した/CNN via CNN Newsource

(CNN)米各地に甚大な被害をもたらした大型ハリケーン「へリーン」に続き、メキシコ湾で発生した熱帯暴風雨「ミルトン」がハリケーンに発達して南部フロリダ州に上陸する可能性がある。

米国立ハリケーンセンターによると、ミルトンは5日午前にメキシコ湾西部で、熱帯低気圧から数時間のうちに熱帯暴風雨に発達した。

今後さらに勢力を強め、来週半ばにはフロリダ州西岸の一部で生命にかかわる被害を引き起こす恐れがある。

同センターは、ミルトンが約36時間でハリケーン、72時間後までにはハリケーンの強さを示す5段階の基準で「カテゴリー3」以上の「大型ハリケーン」になると予想。フロリダ西岸に上陸する時点で風速約51.4メートル、カテゴリー3に達するとの見通しを示した。

フロリダ州沿岸部の一部には、6日にハリケーン注意報や高潮注意報が出るとみられる。「へリーン」の被害を受けたばかりの地域でも、危険な高潮が発生する可能性がある。

同州のデサンティス知事は5日、州内35の郡に非常事態宣言を出した。

州のほぼ全域で10日にかけ、100〜150ミリ、多いところで約250ミリの雨量が予想される。今年の雨量はすでに西岸のタンパで平年を500ミリあまり上回っているほか、300ミリあまり上回っている都市も多い。高潮は8日夜〜9日から発生する恐れがあり、暴風や竜巻にも注意が必要だ。