倉田真由美氏

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 漫画家の倉田真由美氏が2日、「X」(旧ツイッター)を更新。現在も大きな社会問題になっているDV(ドメスティックバイオレンス)について持論をつづった。

 倉田氏は「だめんずを描いていた頃暴力男の話は何度も聞いたが、交際相手に暴力を振るわれる女性は、『暴力慣れ』している人が多かった。慣れてはダメなことってある」と自身の代表作「だめんず・うぉ〜か〜」でダメ男の体験談を取材した際のエピソードを披露。

 こうした暴力男の傾向として「『一度でも振るわれたら許さない』これが大事。『もう2度としないでね』と許して交際を続けても、2度目、3度目はあるのが当たり前なんだ」と指摘した。

 さらに「暴力を振るった方の男も、『うん、もう2度としないよ』と泣きながら謝ったりするから、許してしまいたくなるんだろうな。でも、ダメ。絶対に許すべきじゃない。お互いのために」と暴力男の傾向とその防御策を示した

 その上で「私が子どもの体罰に反対なのは、一つはこれもある。『暴力慣れ』してしまうこと。暴力を受けたことのない子は、殴られたら天地がひっくり返ったような驚きと恐怖に見舞われる。『暴力なんてとんでもないこと』だから。でも殴られ慣れていると、『大したことない、よくあること』と認識してしまう」と体罰が与える子どもへの悪影響をあげた。

 また「『愛しているから殴るんだ』『殴らせるお前が悪い』 取材した暴力男の言い分に、こういうのもあった。心の底から意味不明だが、言っている本人は大真面目。そして暴力を受けた女性も、こんなギャグみたいなセリフを真に受けていたりしてた」とかつて取材した暴力男と女性の不可解な関係を目にしたことを明かしている。