ノイジー(C)日刊ゲンダイ

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 26日付のサンスポによると、今季在籍2年目のノイジー(29)とミエセス(29)の両助っ人野手が来季構想から外れたという。

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 通算成績はノイジーが打率.238、10本塁打、64打点、ミエセスは打率.208、5本塁打、16打点。今季は二軍暮らしが続いている。

 助っ人の不発がチーム成績に影響しているのは間違いない。前川ら若手、中堅クラスの出場機会が増えたことはプラスながら、前半戦に中軸の大山、佐藤輝、森下が不振で二軍落ちする緊急事態にもノイジー、ミエセスでは明らかに力不足だった。

 一方、優勝を争う巨人は、開幕3日前に新外国人野手のオドーアが電撃退団したものの、シーズン途中に獲得したヘルナンデス、モンテスが戦力として機能。阿部監督は8月にヘルナンデスが左手首骨折で離脱した際、「彼が来て、ここまで浮上できたというのがある」と、ショックを隠さなかった。

 阪神は今年6月、親会社の阪急阪神ホールディングスの株主総会で株主から、「なぜ新外国人選手を補強しないのか。打てないノイジーとミエセスをなぜ、使っているのか」と糾弾された。フロントは新助っ人の調査を進めたが、岡田監督はこれを望まなかったという。

 若手の育成方針を掲げてはいるものの、今季は開幕から貧打に苦しんだ。ヘルナンデスのような外国人選手がこれを打開する可能性はあったが、そもそも指揮官は助っ人をアテにしていない。

 阪神は近年、年俸3億円以上の大枚をはたいて獲得したロサリオら助っ人野手が相次いで不発に終わるなど、成功例は少ない。フロントの“見る目”のなさも、よくわかっているはずだ。

 ノイジーは昨季、レギュラーとして年俸1億3000万円で獲得したが、打率.240、9本塁打にとどまった。しかしフロントは、他球団に移籍されることを恐れ、減俸したうえで残留を決めた。

 岡田監督は「契約するなら(春季)キャンプまでに、バット立ててこいって言うた」と注文をつけたが、そもそも活躍に半信半疑だったのは確かだ。

 しかも、シーズン中に助っ人を獲得すれば、限られた外国人枠を巡って波紋が生じ、チームに火種を生みかねない。

「19年7月に獲得したソラーテは、二軍暮らしが続くなか、同年9月に一軍に招集されるも、『モチベーションが上がらない』とこれを拒否し、解雇に追い込まれた。マルテの代役で獲得したものの、助っ人枠の兼ね合いもあって一軍に定着できず、ヤル気をなくしたことが原因です。阪神はかつてのマートンしかり、助っ人によるゴタゴタが少なくない」(球団OB)

 このまま巨人に優勝をさらわれるようなら、編成の手腕が問われそうだ。

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 助っ人が機能しなかったせいか、岡田監督は前半戦から焦りを募らせていたようだ。盟友である掛布雅之氏がズバリ指摘した岡田監督の「不可解な動き」とは……。

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