【能登・大雨被害】番組に届いたSOS「実家が孤立していて両親と連絡取れず」土砂崩れで道路は寸断…巨大な岩が

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大雨により大きな被害が出た石川県。山間部では今も危機的状況が続いているという中、「めざまし8」のSNSに1通の“SOS”の声が届きました。

「珠洲市の外浦地域の実家が孤立しています。未だに連絡がつきません」

大雨被害のあった珠洲市で、両親と連絡がとれなくなったという女性からの投稿です。

SOSを投稿した女性:
あまり状況が伝わらないところもあったので。正直、安否不明者の情報とかがあると、すごく不安に感じたりとか、なかなか夜も寝付けなかったり…。

21日から連絡も取れず、心配で眠れない日々を過ごしているという女性。両親の安否を確かめるため、取材班は23日、珠洲市にあるという実家へと向かいました。

小室瑛莉子キャスター:
大規模な土砂崩れを起こしていて、進めそうにないです。重機ががれきを撤去しています。電柱も土砂で傾いています。私の背丈を超えるような巨大な岩が落ちてきています。

女性の両親が住む地域まで約17kmの地点、土砂崩れにより道路が寸断されていました。別のルートも試してみますが、土砂崩れで進むことができません。

小室瑛莉子キャスター:
この先は通行止めですか?

撤去業者:
通行止め、奥も土砂ってる。今の状態だと、ここからなら徒歩で行くしかないですね。自衛隊の人たちは徒歩で行ってもらったので。

周辺を見ると、広範囲に発生した土砂崩れで木は根こそぎ山肌から剥がれ落ち、家屋や電柱はなぎ倒され、流れ出した土砂が自動販売機の半分の高さまで達しています。

住民に話を聞いてみると…。

近隣住民:
もう最悪ですね、能登地区だけずっとひどいですね。大した雨じゃないと最初の予報だったんですけど、線状降水帯が発生して…全然逃げる余裕もなかった。

珠洲市に住むという、女性の両親の元に向かうルートが見つからず、取材班が途方に暮れる中、一本の電話がかかってきました。

SOSを投稿した女性:
住んでいるところの隣町の方に、父が移動して、そこから電話をかけてきました。

番組への投稿から、約6時間後。隣町に避難していたという両親から、幸いにも連絡があったといいます。

SOSを投稿した女性:
すごく安心しましたね。きょうだいも(両親からの連絡を)一緒に聞いていたんですけど、もうちょっと…はい、本当に言葉にならないというか、ほっとしています。
(めざまし8 9月24日放送)