7回無死一塁、岡本和が左前に安打を放ち、チャンスを広げた

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◆JERA セ・リーグ 阪神0―1巨人(23日・甲子園)

 絶好調コンビが大きな1点の起点になった。両軍無得点の7回、まずは先頭の吉川が中前安打。続く岡本和が左翼線へ運び、一塁走者の吉川は三塁に到達した。阿部監督が「大きかった。いい走塁だった」と絶賛する好走塁で無死一、三塁と好機を拡大した。乗っている3、4番が、代打・坂本の決勝打をお膳立て。岡本和は「接戦をものにできて良かった。昨日は悔しかったと思いますし、チームにとっても、(坂本)勇人さんにとっても良かった」と背番号6の雪辱にうなった。

 シーズン佳境に頼もしさを増している。13試合連続3番の吉川は9月、打率3割8分、2本塁打、10打点と絶好調だ。13試合連続安打中の4番も9月は3割2分4厘、5本塁打、13打点。自主トレをともに行うなど、グラウンド内外で仲がいい2人が刺激し合うように打ちまくっている。

 若手、中堅、ベテランが一丸となって突き進むVロード。主将は「一人一人自分の役割をしっかりできている」と胸を張った。岡本和と吉川がラストスパートを力強く支えている。(宮内 孝太)