阪神に勝利した阿部慎之助監督(左)は、決勝打の坂本勇人を指差して出迎える(カメラ・義村 治子)

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◆JERA セ・リーグ 阪神0―1巨人(23日・甲子園)

 巨人がリーグ優勝の行方を大きく左右する阪神との一戦に勝利し、クライマックスシリーズ出場を決めた。優勝へのマジックは「4」に減らした。巨人の先発・グリフィン投手は来日初の中4日で先発し、1回から3回まで毎回、得点圏に走者を背負いながら粘投し5回4安打無失点と好投。打線は阪神の先発・高橋遥人投手に6回まで2安打無得点に抑えられていたが、7回に代打・坂本勇人内野手の適時打で1点を挙げ、逃げ切った。

【巨人・阿部慎之助監督の試合後のコメント】

―坂本が代打で決勝タイムリー

「いやもう、今日はもう全員で行こうと思っていたので。そこでね打ってくれるのが、やっぱり、最後信じて良かったなと思います」

―坂本は打席内で意地を感じた

「いやあ、そりゃあね、昨日悔しい思いしているので」

―その前に無死一塁から岡本和の左前安打で吉川が一塁から三塁にいったのも大きかった

「大きかったですね。その前に亀井コーチが言っていたのでね。いい走塁だったなと思います」

―中4日でグリフィンが5回無失点

「いやもう行けるところまで行きますというのはね、本人も言ってくれていたので。その中でね、完ぺきに抑えてくれて。ピンチもあったんですけどね。何とか抑えてくれたので今日の勝ちがあったと思います」

―今日の勝ちは大きな1勝

「そうですね。すごく大きいですけど、まだ試合が続きますので。油断はせずにね、もう一回、1日空きますけど引き締めてやりたいと思います」

―最短で27日に本拠地優勝の可能性が

「とにかくマジックは出ていますけど、そんなの関係なくね、目先の1試合、勝つために全力で頑張りたいと思います」

―序盤からピンチの連続で6回まで0―0。試合をどう見ていた

「いやあ、冷静な顔しつつ、心臓出てくるんじゃないかなと思った」

―そんな中で7回無死一、三塁で大城卓に代打・坂本

「大城が全然見えてなさそうだったので、ここはちょっと早めにと思って代えました」

―大一番でベテランを信じる

「やっぱり一番いろんな修羅場をくぐってきている人たちなのでね。そこを信じて使っているだけなのでね。それにこたえてくれたので勝ちがついたかなと思います」

―本人に声かけは

「いや特にありません」

―ケラーの回またぎ2イニング

「それはもう試合前から決めていたので。大勢の複数イニング、バル(バルドナード)の複数イニングもあるというのは決めていたのでね」

―昨日負けて今日臨むにあたって選手にどんな言葉を

「こんなもつれる時って俺も経験したことないから、みんな素晴らしい経験できていると思うし、本当1つ勝つっていう難しさもそうだし、とにかく状況判断だったり、そこは怠らないで思い切ってやってくれって言ったんですけど。それだけですね」

―3位以上が確定

「そこを目標にやってないのでね。そこはいいでしょう」