SDGsを身近に感じる。【軽井沢星野エリア】で「めぐみ巡るほしの」ツアーを開催

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2024年4月に110周年を迎えた星野リゾート創業の地【軽井沢星野エリア】で記念のアクティビティとして2024年6月に開催されたSDGsツアー「めぐみ巡るほしの」は、すぐに定員になってしまうほどの大好評。そこでこの秋も開催することになりました。水力発電所や水路を辿るトレッキングコースなど、普段は宿泊しなければ入れない星のや軽井沢の美しい敷地内を巡りながら、SDGsを身近に感じるツアーです。

日にち限定のサスティナブルツアー


「めぐみ巡るほしの」は、これまで一般公開してこなかった星のや軽井沢と水力発電所を散策するツアーです。2024年9月20日から10月26日の毎週金・土・日曜日限定で開催する『100年続く水力発電所と星のや軽井沢を巡るコース』と、9月28日(土)、10月26日(土)の2日間限定の『江戸時代から続く水路を辿るトレッキングコース』の2つです。



▲ツアーの出発地点は「中西悟堂の歌碑」

中西悟堂( 1895-1984 )は日本野鳥の会の創設者で、星野リゾートの2代目である星野嘉政にエコツーリズムの基礎を教えた人物です。星野リゾートのスタッフや専門家とともに星野エリアを巡り、自然との共生や自然エネルギーの活用など2つのポイントを学びます。



▲ホテルのすぐ横を流れる湯川

温泉ではなく普通の水が流れている川ですが、冬になると外気温と水温の差で霧が発生し、湯気のように見えることから名付けられたと言われています。施設に電力を供給する水力発電用の水は、この湯川の水を引き込んで利用しています。



▲星のや軽井沢の敷地内には棚田もあって自然豊か

信州の原風景をモチーフに作られた棚田や、700本もの木々が生息する敷地内。星野温泉時代からの樹木もあるそうです。現在の宿の建設時は約半分を別の場所に移植して、建物の完成後にまた戻すなど、古くからあった自然の木々や森の様子を感じるため、あえて手間のかかる作業を行いました。



▲広大な敷地内には川がゆったりと流れます

星のや軽井沢は、敷地内に川の水を引き込んだ珍しい施設で、この水を水力発電に利用しています。



▲自然豊かな敷地内には鴨もたくさん暮らしています

集落内の水辺ではよく鴨を見かけますが、全て野生。日帰り温泉施設「星野温泉 トンボの湯」の池にも鴨が浸かっていることがあるのだとか。



▲ムササビのプチ情報も聞けました

星野温泉時代からムササビの通り道になっている “もみの木” も残されています。そのすぐ横に立つ建物は、ムササビの邪魔にならないように設計を変更したそうです。



▲浅間山の溶岩石で作られた石垣

軽井沢周辺の地面を掘ると溶岩石が出土します。火山としても知られる浅間山の裾野にある星野エリアだからこそ、目に見える形で溶岩を利用しています。

100年以上の歴史がある水力発電所


川の水を利用した水力発電や、浴場の湯船からあふれた温泉の熱を再利用するなど、星のや軽井沢全体で使用するエネルギーの70パーセントほどを、自然由来のエネルギーで賄っています。



▲水力発電所

1914年に開業した星野温泉旅館は、1917年から水車で自家発電をはじめ、1929年にはタービンを利用した水力発電所を設置。現在も発電機を入れ替えながら稼働を続けています。



▲川の水が流れ落ちるパイプ

自然エネルギーの利用については専任のスタッフが解説。落差が約10mあるパイプに、星のや軽井沢の敷地の川の水が流れ、発電をしています。



▲水力発電所の内部

1秒間に700リットルほどの水が流れ、水車を回して発電します。



▲ツアーの参加者には地元農家のりんごジュースをプレゼント <画像提供:星野リゾート>

お土産に、規格外のりんごを皮ごと絞った100%果汁のりんごジュースを用意します。

普段は宿泊客しか立ち入ることのできない【星のや軽井沢】の敷地内を散策しながら、自然と共生する施設を見学するSDGsツアー「めぐみ巡るほしの」。この機会にぜひ訪ねてみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:軽井沢星野エリア https://www.hoshino-area.jp/event/event-3352/>