7回1死二塁、筒香嘉智に2ラン本塁打を浴びたビーズリー (カメラ・堺 恒志)

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◆JERAセ・リーグ DeNA9―6阪神(20日・横浜)

 阪神は重たい黒星となった。22日からの首位・巨人との甲子園2連戦は2ゲーム差以内で迎えないとプレッシャーをかけられない。21日もそれぞれ試合があるが、現状の3ゲーム差は巨人に余裕を与える数字だ。絶対に負けられない戦いで、残念だったのは、ヒット1本で笑顔を見せる選手がいたこと。ヒリヒリした優勝争いのペナントレース最終盤で、笑顔を見せてもいいのは勝ち試合のゲームセットの後だけだ。

 先発要員からリリーフに回ったビーズリーの起用方法も疑問が残った。6回から5番手で登板して、7回に致命傷となる3点を失った。試合終盤のリリーフではなく、第2先発の形で使えなかったか。先発の西勇は立ち上がりから制球に苦しみ、2回に2失点、3回にはオースティンに3ランを浴びて5失点で降板した。3回表の先頭の打席に代打を送り、その裏からビーズリーをロングで使えば、その後の展開は違ったはずだ。

 残り8試合。直接対決を4試合残す3位・DeNAを2位争いで消しきれず、4ゲーム差に迫られたのも痛い。勝ち続けるしか連覇の道が開けない厳しい状況だ。(掛布 雅之)