【MLB】マーリンズ 4−20 ドジャース(9月18日・日本時間19日/マイアミ)

 ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」で先発したマーリンズ戦で、自身初となる6安打3本塁打10打点という驚異的な活躍をしたが、最初の2打席で出塁した際には今季50個目、51個目の盗塁も決めている。この試合で前人未到の「50-50」を軽々とクリアすることになる大谷に、現地実況からは「60-60もやっちゃえよ!」の声が飛んでいた。

【映像】「48-50」達成!“神スライディング”で間一髪セーフの瞬間

 大谷は第1打席、あと少しでホームランというライトフェンス直撃のツーベースを放つと、4番スミスの打席でスタートを切る。タイミング的には際どかったが、サードのタッチより大谷の足が三塁ベースにつくのがわずかに早く、今季50個目の盗塁を記録した。

 これで日本選手としては2001年に56盗塁で盗塁王のタイトルを獲得したイチロー以来、史上2人目となる50盗塁に到達した大谷は、続くさらに2回の第2打席、走者一、二塁でライトへタイムリーヒットを放つと、2番ベッツの2球目に再びスタート。警戒していなかったのか、それとも大谷のスピードに諦めたのか、相手捕手が送球すらしない完璧な盗塁で51まで数字を伸ばした。大谷の1試合複数盗塁は今季10度目で、これで28連続盗塁成功となり盗塁成功率は驚異の92.7%となった。

 この時点ではホームランとあわせ「48-51」だったが、これを見た現地実況はもう大谷を止めることはできないと思ったのか「How about 60-60,Shohei!?」(60-60もやっちゃえよ!)と絶叫。続けて「まだ試合は残ってるぜ!」と笑っていた。

 確かに、メジャー史上6人目の「40-40」を史上最速でクリアし、8月中にメジャー史上初の「43-43」を達成すると、その後も驚異的なペースで数字を積み上げあっという間に「51-51」まで到達してしまった大谷を見るとそんなことも言いたくなる。夢物語と思われた「50-50」でさえ通過点に過ぎなかった大谷にとって、「60-60」も絵空事ではないのかもしれない。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)