小池百合子都知事(6日)

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 東京都の小池百合子知事は、18日に開会した都議会第3回定例会で所信表明演説を行った。

 7月の都知事選で3選を果たしてから最初の都議会に臨んだ知事は、子育てや防災、女性活躍など、これまでの取り組みを強化していく考えを明らかにした。

 小池知事は冒頭、「多くの都民から支援、支持を賜り、3期目の都政のかじ取りを担うことになった。身の引き締まる思い。結果を残し、東京を世界で一番の都市にする」と意気込んだ。

 子育て施策では、児童相談所の新設検討などを明らかにした。地震対策では、マンション給排水管の老朽化対策、避難時のトイレ環境の向上に取り組むとし、「首都直下地震への備えを万全にする」と述べた。

 このほか物価高に直面する家計への支援として、都内全自治体で小中学校給食費の無償化を実現するため、都が自治体への支援を拡充することも表明した。国が行うまでの暫定措置という。

 一方、他県の知事らが人口減対策として「東京一極集中」の是正を求めていることを念頭に、「(日本の)活力の源泉である東京の力をそぐ、全く的外れな主張がなされている」と批判。都の人口増の多くは外国人増が占めているとするデータなどを紹介し、「若者を一方的に奪っているのではない。国内でパイを奪い合うような短絡的な発想のままでは日本は衰退する」と訴える場面もあった。