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映画『ハリー・ポッター』シリーズにて、ロンの妹で、のちにハリーと恋仲になるジニー・ウィーズリー役を演じたボニー・ライト。HBOが新たに描く実写ドラマ版で、原作から取り入れてほしいストーリー展開を米に明かしている。

『ハリー・ポッター』をリブートさせる実写ドラマ版は、映画版同様、J・K・ローリングの原作小説7巻を順々に映像化していく計画。各シーズンで1巻の物語をじっくり描くため、映画版でカバーしきれなかった原作の要素を盛り込むことが期待されている。よってドラマ版は計10年にわたる長期シリーズになる見込みだ。

このたび米ニューヨークで開催されたイベント『Back to Hogwarts』に参加したライト。映画版にはなかったが、ドラマ版に取り入れてほしいストーリー展開が「山ほどある」といい、その中でも「ジニーとハリーの関係が発展するところをもっと見たい」と明かした。

「(原作には)2人が恋に落ちる微妙な瞬間があります。彼女(ジニー)というキャラクターがハリーにとって忠実な相棒となり、ハリーの物語、ハリーという人物を理解し、彼にとって最高のパートナーになっていく流れが見たいです。だからジニーや、たくさんのキャラクターたちの進化が見られることを願っています。5時間の映画を作れたら良かったのですが。」

また、「ネビルやルーナなど、原作の中で大好きなシーンがあるキャラクターがたくさんいます。原作のファンとして、もっと(多くシーンを)見られることに期待しています」とも付け加えた。

別のでも、映画版では原作から「全キャラクターのシーンがたくさん削られた」と不満をいたライト。ジニーも原作と比べて出番が少なく、彼女とハリーの関係が徐々に恋へ発展していく過程も、原作通りには表現されていなかった。さらに、映画版では微妙なニュアンスやディテールがカットされただけでなく、原作『謎のプリンス』下巻で「ハリーからジニー」にキスするシーンが、「ジニーからハリー」になるといった改変も加えられていた。

一方、ドラマ版では原作に忠実な映像化が目指されている。映画シリーズから続投するプロデューサーのデヴィッド・ハイマンによれば、「原作小説(のシーン)をもっとたくさん見ることができる機会となり、本をより深く掘り下げる作品として楽しんでもらえるようなものに」する。ハリーとジニーの関係も、ライトの希望通り原作に忠実に表現されることが期待できそうだ。

なおドラマ版のショーランナーは、HBOドラマ「メディア王 ~華麗なる一族~」や「キリング・イヴ/Killing Eve」のフランチェスカ・ガーディナー。同じく「メディア王」や『ザ・メニュー』(2022)のマーク・マイロッドが複数エピソードの監督を務める。両者は製作総指揮も務め、ガーディナーは脚本家も兼任する。プロデューサーにはローリング、ハイマン、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのニール・ブレア、『アイム・ノット・シリアルキラー』(2017)ルース・ケンリー=レッツが名を連ねている。ドラマ版は2026年に米配信開始となるだ。

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