いすゞの新型「超凄い“精悍”モデル」に反響多数!? 「カッコイイ」「6000万円か」 画期的すぎる「段差レス&静音仕様」の新型「エルガEV」藤沢工場で運行
新たな「フルフラノンステ」に期待高まる
いすゞは2024年7月2日、藤沢工場(神奈川県藤沢市)内の構内循環バスに新型フルフラット路線バス「エルガEV」を採用し、運行開始したと発表しました。16日には公式YouTubeチャンネルで、構内を走行する動画を公開しています。
SNSなどではこのエルガEVについて、さまざまなコメントが寄せられています。
新型エルガEVは、2023年10月に開催された第1回「ジャパン モビリティ ショー 2023」で初公開され、2024年5月28日に発売された新型大型路線バスです。
【画像】超カッコイイ! これが「6000万円超えの大型モデル」です!(43枚)
大型路線バス「エルガ」2代目現行モデルをベースにEV(電気自動車)としたほか、フルフラットノンステップバスとした点が大きな特徴です。
フルフラットノンステップバスは、現在主流となっている中扉以降が1段高い「前中ノンステップ」とは異なり、最前列から最後列まですべてフラットな床面にすることで、前扉から最後席まで移動しやすい空間となっています。
フルフラットノンステップバスは1990年後半から初期のノンステップバスとして、各メーカーで設定され、各事業者において導入が進んだ一方、エンジンや駆動部品配置の関係で、通路はフラットなものの座席が高い位置に設置され、着座性に難がありました。
さらに、専用部品や横置きエンジンが必須となるなど、コストや後部衝突安全にも課題があったことから多くのメーカーで廃止が進み、いすゞでも先代の「キュービック」(LV832)や初代エルガ(type-B・LV834)にも設定されていましたが、いずれも廃止され、前中ノンステップが標準タイプとなりました。
今回、新型エルガEVはエルガのフルフラットタイプとして20年ぶりの復活を果たすとともに、国内初のBEV(バッテリーEV)フルフラット路線バスとなりました。
新型エルガEVでは、リアアクスルの左右それぞれにモーターを内蔵した「インアクスルモーター」の採用、屋根上と後部床下へのバッテリー配置としたことで、低床化・フルフラット化を実現。車内のどの座席にも移動しやすい空間になっています。
パワーユニットは125kW(170馬力)・480Nmを発揮するモーター2基に、245.3kWhのバッテリーを組み合わせ、一充電走行距離は360km(国土交通省届出値)を確保。さらに、従来のディーゼルエンジンのエルガと同等の動力性能も実現しています。
充電はCHAdeMOに対応し、3.2時間で20%から80%まで充電できるほか、駆動用バッテリーを電源として活用できるV2L(vehicle to load)にも対応しました。
先進機能では、充電状態などを確認でき、運行に役立てるコネクテッドサービス「プレイズム」やドライバーステータスモニター、EDSS(ドライバー異常時対応システム)、自動パーキングブレーキ、ブラインドスポットモニターを搭載しています。
新型エルガEVの東京地区標準価格(消費税込)は6578万1980円で、まず70人乗りの都市型ショートホイールベース(ZAC-LV828L1)モデルから先行して発売されています。
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新型エルガEVに関して、SNSなどではバスファン以外にも、普段バス通勤をするユーザーなどからさまざまな声が寄せられています。
「海外のBEVバスよりカッコいい」「バスなのにスタイリッシュ」「デザイン美しく感じる」など、路線バス車両でありながらデザインを評価する人が多いようです。
また、「ついに国産BEVバス来たか」「横浜市内も走るかな?」「バスでEVに乗れるのか。どんな感じなのかな」「我が町にもこのバスがたくさん走るといいな」など、期待の国産EVバスの投入を心待ちにする人も少なくないようです。
バスマニアからは、「通称オタ席や運転士の後ろの席がない」と従来の座席レイアウトとは異なる配置に気づく人や、「おしりの絶壁感は昔のフルフラットノンステップに戻った感」「LV838らしいから一応フルノンシリーズの後継なんだ」とかつてのフルフラットノンステップバスとの共通点を見出すコメントも。
一方で、「ほぼ7000万…」「路線バスに6000万とか高くないか」と価格について驚くコメントや「価格の安い中国製と戦うにはしばらく時間がかかりそう」「座席数が少なくて気になる」など、ライバルとの関係性やフルフラット構造による座席定員の低下を懸念する声も見られました。