東京都知事選にともない物議を醸している「Rシール」の問題だが、事態はさらに泥仕合の様相を呈してきた──。

「知事選のさなか、新宿や渋谷などの繁華街で『R』とデザインされた大量のシールが貼られました。蓮舫氏は関与を否定していますが、蓮舫氏の支持者による仕業とみられています。そんななか、立憲民主党の一部から意外な動きがあり、注目を集めているのです」(週刊誌記者)

 その「意外な動き」とは?

《噂のR。これ本気で陣営関係ないし貼った人が剥がすべきなんだけど、人にこうした負担を掛けて選挙をやった気になるんだったら、軽犯罪を犯した自覚を持って、反省するまで立憲と蓮舫さんには関わらないでください。マジで貼ったバカが剥がせ》(藪原太郎・武蔵野市議 7月9日のXより)

《本当にあるの?そんな思いで帰りがけに繁華街を見てみましたが、思った以上にありました。これは自分たちの政治的主張ごと貶める、本当に良くないことです。またこのシールはとても剥がしづらく、シール剥がしも必要。本当に社会を良い方向に変えていきたいと願うならきれいにしていきましょう》(栗下善行・前東京都議 7月9日のXより)

《話題のシールを探しに渋谷の街へ行ってきました。ひと通り回りましたがのですが2枚しか発見できず。直接関係ないとはいえ、一応剥がしてきました》(松尾明弘・前衆院議員 7月9日のXより)

 つまり、蓮舫氏の “身内” ともいえる立憲民主党の議員や元議員らが、「Rシール」を剥がしているというわけだ。この薮原氏や松尾氏の投稿は200万近いインプレッションを集めて大きな話題となった。これらの “慈善活動” には賞賛の声が上がる。

《立派な行動だと思います。お疲れさまでした》

《これを蓮舫さんにやって欲しかった》

 ただ、その一方でこんな否定的な意見も……。

《特定のものだけ偏って表現の自由を取り締まるのはおかしいだろ 剥がすんなら町中のステッカー全部剥がしてこい》

《どうして正しい行動をした支持者達を悪者扱いするんですか?私たちは自民党にはキャンセルカルチャーには屈しません》

《どなたが貼ったかわからないものを、なぜ探してまで剥がしに行かれたのでしょうか。その行動が、蓮舫さん応援の人達がやったのだとアピールすることになりますよ》

 せっせとシールを剥がした立憲議員が非難される “地獄絵図” となっているのだ。

「そもそも無許可でシールを貼るのは条例違反にあたる可能性があります。Rシールは街中の電柱や街灯、自販機、建物の壁、なかには道路標識に貼られたものも。

“表現の自由” 以前に、東京都の屋外広告物条例に触れる可能性があり、道路標識などにシールを張る行為は道路交通法違反に当たる場合があります」(事件担当記者)

 Xには、

《無理にはがさず残しておいたらどうでしょうか・・・負の遺産として、価値があるんじゃないでしょうか》

 というクールな意見まで。一理あるかも――。