BetaNewsは6月18日(米国時間)、「 Microsoft launches Windows 11 24H2 for Copilot+ PCs, creating a confused multi-tier system of Windows users」において、Windows 11 24H2およびCopilot+ PCの同時リリースがユーザーに混乱をもたらす可能性があると報じた。Windows 11バージョン24H2には多くの新機能が実装されているが、その多くがCopilot+ PCに依存しているため新機能を享受できるユーザーはごくわずかだと伝えている。

Microsoft launches Windows 11 24H2 for Copilot+ PCs, creating a confused multi-tier system of Windows users

○Windowsユーザー層の分断を深めるWindows 11 24H2とCopilot+ PCの同時リリース

Windows 11がリリースされてから約3年経過しているが、Windows 10を愛用しているユーザーはいまだに多く、Windows 11への移行はうまく進んでいない。Windowsユーザーはサポート終了が迫るWindows 10を使い続けているユーザーとWindows 11への移行を受け入れているユーザーに分かれてしまっている。

こうした状況の中、Windows 11 24H2のリリースはユーザー層をさらに分断する可能性があると指摘している。Copilot+ PCに投資できるユーザーはWindows 11 24H2に搭載されているAI技術を活用した新機能を使えるが、新たなPCを購入する余裕がないユーザーやAI機能を避けたいユーザーも多数存在する。

また、この状況は結果的にMicrosoftを苦しめることになる。Windowsユーザーが多様化され、Microsoftが対応しなければならないユーザー層はWindows 10ユーザー、標準のWindows 11ユーザー、AI搭載のCopilot+ PCユーザーなど多岐にわたると説明している。

この複雑な状況がMicrosoftにとって大きな課題になると考えられている。適切に管理しなければ混乱が拡大し、制御不能に陥るリスクがあるとしている。Microsoftがこの多層的なユーザー層に対してどのようにサポートし、導いていくのか手腕が問われていると指摘されている。