【MLB】パイレーツ−ドジャース(6月6日・日本時間7日/ピッツバーグ) 

 ドジャース大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場。第1打席で自身が放った打球が波紋を呼ぶなど、いきなりハプニングに見舞われた。ベッツと大谷は突然の珍展開に塁上でただただ困惑する様子だった。

【映像】大谷、ベッツを困惑させた実際のプレー

 1回表、ドジャースの攻撃。先頭のベッツがレフト前ヒットで出塁して無死一塁という場面で打席が回ってきた大谷はパイレーツ先発のファルターと対戦。球速は平均91マイル前後ながらキレのあるストレートがウリの左腕は積極的にストライクゾーンにボールを集め、3球でカウント1-2と大谷を追い込んだ。

 そして4球目、三振を狙ってファルターが投じた134キロのスライダーに大谷はバットを出した。やや泳ぎ気味のスイングとなったが、打球はライトへのライナーに。この打球に対し、パイレーツのライトを守るオリバレスが捕球しようとダイビング。ボールはオリバレスのグラブに収まり、一塁塁審はアウトを宣告。ライナー性の打球でハーフウェーを取っていた一塁走者のベッツは慌てて一塁に戻り、1死一塁という状況に替わった。

 判定としてはライトライナーだったのだが…打った大谷にランナーのベッツ、そして捕球したはずのライトのオリバレスもやや微妙なリアクション。これはもしかするとワンバウンドしてグラブに収まったのでは? と思いはじめたドジャースはロバーツ監督がベンチから飛び出してチャレンジを要求した。

 ビデオ判定の結果、大谷の打球はオリバレスのグラブに収まる直前に芝生の上でワンバウンド。そのバウンドがあまりに短かったためにオリバレスのグラブにダイレクトに収まっているように見えていたようだった。リプレイを見た結果は誰の目にもヒットとわかるものだったため、審判たちは当初の判定を覆して大谷の打球をヒットと判定。一塁走者だったベッツは本来なら二塁に進めていたとみなしたため、1死一塁から無死一、二塁というチャンスに替わった。

 この不思議な事態に大谷はまるでキツネにつままれたかのような表情を浮かべて一塁ベースに向かい、一塁走者だったベッツも困惑した様子で二塁へ。判定が覆ったことでいきなりピンチを背負うことになったパイレーツのシェルドン監督は主審に抗議をするも受け入れられず、やや不満そうにベンチへ戻るなどそれぞれ異なる表情を見せた。プレーボール間もないこのタイミングでのまさかのハプニングに対し視聴者からは「これはむずい」「演者か」など、様々なコメントが飛び交った。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)