不倫疑惑報道を認め、謝罪した声優古谷徹(70)が8月10〜11日に出演を予定していた「朗読劇 READING WORLDユネスコ世界記憶遺産 舞鶴への生還『約束の果て』」(京都・舞鶴市総合文化会館)を降板すると23日、公演公式ツイッターで発表された。報道から一夜明け、早々と決定。主催者側は「諸般の事情により降板の運び」と理由を説明し、謝罪した。チケットの先行抽選は今月31日午後6時まで申し込みのキャンセルが可能。公演は予定通り上演するとした。

 古谷は前日22日、ニュースサイト「文春オンライン」に不倫疑惑を報じられたことを受け、SNSで「どんな制裁も受ける覚悟でおります」と謝罪。所属事務所の「青二プロダクション」も「声優としての自覚と責任に欠けた行動であり、決してあってはならないことです」と厳しく批判した。

 「文春オンライン」や23日発売の「週刊文春」によると、古谷は自ら連絡して知り合った30代の女性ファンと昨年9月まで4年半にわたる不倫関係にあったという。女性が妊娠した際に中絶を迫ったことや、女性に暴力を振るったことなどを報じている。

 古谷はそれらを事実と認め「大人として人間として最低の行為」「心身共に相手の女性を深く傷つけてしまった」と反省。「ファンの皆さま方の信頼を裏切り、失望させ、傷つけ、キャラクターを汚してしまったこと、謝っても謝りきれません」と悔恨の意を表した。

 日本各地の世界遺産や歴史的建造物を舞台に、声の力と場所の力を掛け合わせる朗読劇。舞鶴は第2次世界大戦最後の引揚港があり、脚本は山下平祐、演出は松野太紀氏が担当。古谷は10、11の両日とも出演予定だった。

 「出演者降板のお知らせとお詫び」と題したこの日の発表は以下の通り。

 この度、朗読劇READING WORLDユネスコ世界記憶遺産 舞鶴への生還『約束の果て』に出演を予定していた古谷徹は、諸般の事情により降板する運びとなりました。

 出演を楽しみにされていた皆様にはご迷惑ご心配をおかけしますこと心よりお詫び申し上げます。また、関係者の皆様へ多大なるご迷惑をおかけすることを重ねてお詫び申し上げます。