「日本最短の航空路線」として知られた南大東〜北大東線の運休が近づいてます。このほかに、国内の航空会社における「日本最短」「日本最長」とされる名物航空路線はあるのでしょうか。

「日本最長の国内線」はLCC運航

 JAL(日本航空)グループで那覇空港を拠点とし、おもに離島路線を運航するRAC(琉球エアーコミューター)が、2024年8月より「南大東〜北大東線」を運休します。この路線は「日本最短の航空路線」として知られた路線であったことから、運休のニュースは航空ファンの話題を呼びました。

 では、国内の航空会社における「日本最短」「日本最長」とされる名物航空路線は、ほかにあるのでしょうか。


南大東空港で。RACのDHC8-Q400CC(乗りものニュース編集部撮影)。

「日本最長の国内線」として知られているのが、新千歳〜那覇線です。時刻表上の飛行時間は新千歳発が3時間50分、那覇発が3時間30分(2024年夏ダイヤ)。2024年現在では、LCC(格安航空会社)のピーチがこの路線を1日1往復運航しています。

 そして、国内航空会社が現在運航している「最長距離の旅客便」は、ANA(全日空)の成田〜メキシコシティ線で、その距離は約1万1270kmです。時刻表上の飛行時間は、成田発の場合12時間45分ですが、偏西風の向かい風となるメキシコシティ発では、14時間25分にも上ります。

 しかしフライト時間だけで見ると、2024年現在は、同社の羽田発ミュンヘン行きが14時間55分というロングフライトを実施しています。これはロシアとウクライナが戦争状態になったことで、日本の旅客機がロシア上空を飛べなくなってしまったため、迂回した飛行ルートを採用せざるを得なくなってしまっているためです。

 ちなみに、国内の航空会社が運航する「ジェット機最短の航空路線」はJTA(日本トランスオーシャン航空)が運航する那覇〜久米島線、「本州最短の航空路線」はJAC(日本エアコミューター)が運航する伊丹〜但馬線となっています。

【映像】激短すぎる! これが「日本最短の航空路線」の様子です