ドルトムント、11年ぶりのCLファイナル進出! PSGが猛攻も…フンメルス弾で第2戦も勝利

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 チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝セカンドレグが7日に行われ、パリ・サンジェルマン(フランス/PSG)とドルトムント(ドイツ)が対戦した。

 今季の“欧州最高峰”の戦いも、残すところ3試合となった。準決勝では、初優勝を目指すPSGと、1996−97シーズン以来27年ぶりの優勝へあとわずかのところまで迫ったドルトムントが相まみえる。

 今大会、ともにミラン(イタリア)、ニューカッスル(イングランド)と同居する“死の組”のグループFに組み込まれてた両チーム。PSGは最終的に2勝2分2敗で勝ち点「8」を積み上げると、ミランと勝ち点で並んだものの、当該チーム同士の得失点差で上回って2位通過。決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)では久保建英擁するレアル・ソシエダ(スペイン)を2戦合計4−1で、準々決勝ではバルセロナ(スペイン)を6−4で破り、2019−20シーズン以来となるベスト4入り。ドルトムントはグループFの戦いを3勝2分1敗で首位通過すると、ラウンド16ではPSV(オランダ)を2戦合計3−1で準々決勝ではアトレティコ・マドリード(スペイン)を2戦合計5−4で下して、2012−13シーズン以来の準決勝進出を果たした。

 グループステージの戦いではPSGから見て1勝1分の結果で終わっていたが。1日にドルトムントのホームで行われたファーストレグは、ニコ・シュロッターベックの浮き球パスに抜け出したニクラス・フュルクルクが均衡を破り、このゴールが決勝点となってホームチームが先勝していた。

 PSGの本拠地『パルク・デ・プランス』に移って開催されたセカンドレグは、1点を追いかけるPSGが立ち上がりから攻撃的な姿勢を見せる。13分にはボックス手前中央でヴィティーニャからの縦パスを受けたゴンサロ・ラモスが、反転から右足を振り抜くも、シュートは枠の外へ外れる。

 対するドルトムントは19分、右サイド高い位置で得たスローインで、ユリアン・リエルソンが長いボールを放り込むと、ボックス内でフュルクルクがボールをキープ。落としを受けたリエルソンが右足を振り抜くと、シュートは右ポストをかすめてサイドネットに嫌われた。

 攻勢を強めるPSGは、左ウイングのポジションに入ったエンバペ、“古巣対決”となるウスマン・デンベレを中心にゴール前へ迫る場面を作りながら、なかなかゴールネットを揺らすことができない。前がかりとなったPSGを見て、ドルトムントは35分にカウンターアタック。ジェイドン・サンチョ、ユリアン・ブラントと繋いで、ボールを受けたカリム・アデイェミが一気スピードを上げる。自らドリブルでボックス内へ持ち運び、フィニッシュを狙ったが、GKジャンルイジ・ドンナルンマに阻まれた。

 2戦合計スコアではドルトムントの1点リードという状況で後半へ折り返すと、立ち上がりの47分には、左からのクロスボールに対してワレン・ザイール・エムリがファーサイドで詰めるも、シュートは右ポストに嫌われる。

 その直後、遂にセカンドレグの均衡も破れる。アデイェミの突破を阻んだマルキーニョスは、GKドンナルンマへバックパスを試みるも、これがズレてしまいドルトムントがコーナーキックを獲得。左からブラントが正確なボールを蹴り込むと、これがボックス内でフリーになっていたマッツ・フンメルスの頭にピタリ。ベテランのDFがヘディングシュートを沈め、ドルトムントが大きな1点を奪った。

 これで最低でも2点が必要になったPSGは、1点を失ったことでさらに怒涛の猛攻を続ける。61分にはボックス手前からヌーノ・メンデスが放ったミドルシュートがポストに嫌われ、80分にはアクラフ・ハキミのスルーパスから裏を取ったエンバペがフィニッシュを狙ったが、今度はGKグレゴール・コベルが立ちはだかる。88分にヴィティーニャが右足で狙ったミドルシュートもクロスバーを叩いた。