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 シンガー・ソングライター森高千里(55)が、29日放送のニッポン放送森高千里ミュージックファイル」(後3・00)に出演し、人気曲「私がオバさんになっても」の誕生秘話を語った。

 92年発売のアルバム「ROCK ALIVE」からシングルカットされた同曲は、恋人とのサイパン旅行を振り返りながら、「私がオバさんになっても泳ぎに連れてくの?」など独特な表現で、相手に永遠の愛を確かめる女性の健気さを表現している。

 森高によると、歌詞に登場する、あるフレーズを実際に言われたことが作詞につながったという。「この曲自体は、“女ざかりは19だよ?”みたいな感じで言われた時に、え?ムカつくみたいなところから歌詞が出来上がったんですけど」。当時、既に19歳ではなかった森高は、「20歳を過ぎていたので、終わり?私…みたいなところで」と回想。2番の歌詞に「女ざかりは19だとあなたが言ったのよ」というフレーズを盛り込まれた。

 実は自身の実体験や怒り、不満を歌詞や楽曲のテーマにすることも多いという。「だいたいこうやってムカついたり、イラついたり、許せない!ってところから結構曲ができるんですよ。そういう一つの曲だったりする」。それでも、怒りを前面に押し出すのではなく、あくまで曲調と合わせて完成させるという。「あんまりムカついた歌詞というよりは、明るめなポップな曲だったので。好きな男の子、彼氏ができても、付き合いたてはいいですけど、だんだん年を取ってきたり、付き合いも長かったりすると、慣れてきちゃったりして、だんだん優しくなくなってきちゃう。でも年を取っても、おばさんになってもどっか連れてってねとか、いいフレーズだなって思ったんですよ」と振り返った。

 50代になった森高が、昔と変わらぬ美貌を保っていることから、たびたび話題に上がる楽曲でもある。「この曲はコンサートですごく盛り上がるんですけど、私も気分がすごく上がる曲で、大好きな曲です」と、愛着を口にした。