左からSonos Move、Sonos Roam、UE Boom 3
Image: Victoria Song - Gizmodo US

家でも外出先でも、良い音で空間を満たしてくれるスピーカーは大事です。ただ現状では価格帯もデザインもいろいろありすぎて、いざ買おうとすると目移りしてしまいますよね。

そこで今手に入るスピーカーの中で、予算や目的別にベストと思われるものをまとめてみました。手ごろなものでは60ドル(日本価格7,700円)のポータブルから、450ドル(同6万6000円)のラウンジスピーカー、音楽制作に使えるものまで、いろいろとご紹介していきます。

ポータブルなら:Sonos Roam

Image: Victoria Song - Gizmodo US

Sonos(ソノス)製品って憧れるけど、なんだか敷居が高い…という人のお試しにも最適なのが、Sonos Roam。お値段169ドル(日本価格2万5800円)で、Sonosの中では一番手ごろです。いろんなスマート系機能が入ってるんですが、それらを使わない場合でも、優秀なBluetoothスピーカーというだけで十分です。

Sonos Roamは長さ6.6インチ×幅2.4インチ(168×59mm)の三角柱を丸くしたような筒型で、仕上げは持ちやすいマット仕様になってます。重量は約420gでずっしりはしますが、持ち歩くのがダルいってほどでもありません。立てても寝かせても置けるので、狭いデスクなら縦置きに、アウトドアで安定させたいときは横置きにといった使い分けができます。

Sonos Roamは防塵防水性能がIP67なので、水の入ったボウルに30分間沈めても大丈夫でした。だから突然の雨に降られたり、プールに落としても使えます。ただ細かくいうと最近のスマホのような「IP68」ではないので、水に落としたら早めに救出しましょう。

お手ごろなら:SONY SRS-XB13

Image: Victoria Song - Gizmodo US

ポータブルBluetoothスピーカーの条件は、そんなに複雑じゃありません。持ち運びやすくて、音もある程度良く、多少の汚れや雨にも耐えられればいいんです。SONY SRS-XB13はそのすべてを満たします。欠点もなくはないですが、60ドル(日本価格7,700円)って価格を考えればそこは妥協できます。

SRS-XB13は3.43×3.43×4.41インチ(76×76×95mm)とコンパクト、重量も11.7オンス(約253g)で、Sonos Roamより全然軽いです。取り外し可能なストラップも付いてるので、バッグに引っかけて持ち歩いたり、木の枝から下げてアウトドアで聴いたり、いろんな使い方ができます。車のカップホルダーにもすっぽり入ります。防塵防水性能はIP67で、プールに落としても大丈夫でした。

ラウンジスピーカーなら:JBL Authentics 300

Image: Dua Rashid - Gizmodo US

市場で初めてAmazon AlexaとGoogle Assistantの両方を搭載したJBL Authentics 300は、ある意味今一番スマートなスピーカーです。しかもアシスタント1つで手間取るスピーカーもある中で、JBL Authentics 300は2つのアシスタントをシームレスにさばいています。

JBL Authentics 300のボディはレザーでコーティングされ、前面にはゴールドのアクセントがあり、450ドル(日本価格6万6000円)という価格にも納得感があります。ハンドルが付いてて移動もしやすいですが、重量が11ポンド(約4.9kg)ほどあるため、頻繁にあちこち動かす感じでもありません。でも、バッテリー搭載で8時間持つので、ちょっとしたパーティとかイベントで使うときにはケーブルなしですっきりと設置できます。

音はまさに「空間を音楽で満たす」を実感するパワフルさで、記者の2LDKアパートメントには十分以上です。音量を上げても音がクリアで、どんな音にも強さがあります。

さらに音質をリアルタイムで変化させて、DJライクな使い方もできます。スピーカー上部に低音・高音レベルをそれぞれ調節するダイヤルがあるので、曲に合わせて音を変えられるんです。このダイヤルは単なる飾り程度じゃなく、低音Maxにすれば家中の床が振動するくらい強弱自在です。

スタジオ用なら:Pioneer DJ VM-80

Image: John Biggs - Gizmodo US

Pioneer DJ VM-80は、見た目からしてスタジオモニター!と主張してます。ウーファーは8インチで、スタンダードなツイーターが楕円形のコーンに内蔵されてるんですが、この楕円形が音作りに役立ってます。低音の反応が素晴らしく、2台でステレオにしてミキシングデスクやコンピューターのそばで音を出せば最高です。高さ15.5インチで奥行13インチ(400×325mm)、重量は21.38ポンド(9.7kg)とかなり大きいです。

テクノからジャズまでいろんな曲のジャンルを流して試してみましたが、まるでオフィスがDJブースになったような感覚でした。ほとんどの音量で素晴らしい再現性があり、音量最大でも、音が割れたりしません。価格は1台3万7400円です。

Apple製品メインなら:Sonos Era 300

Image: Florence Ion - Gizmodo US

Sonos Era 300は日本価格6万9800円と高価な分、素晴らしいスピーカーです。ただApple製品をメインで使ってる家じゃない限り、買わないほうがいいです。

Sonos Era 300では、前面のツイーターが「ウェーブガイド」を通じて音を拡散させつつ、上向きのツイーターの音は天井にバウンスしてきます。さらに両サイドのツイーターと、その下のウーファー2つで、まさに聞く人を四方八方から包み込む設計です。これでテクノを大音量で聴くと、低音の深さに感動します。

Google Home Maxや、Appleの第2世代HomePodとも聴き比べてみました。HomePodは、スペック的には同じくらい(HomePodはツイーター5基にウーファー1基、Sonos Era 300はツイーター4基にウーファー2基)なんですが、Sonos Era 300ほど音が大きくなりません。ほとんどの場合、Google Home Maxや第2世代HomePodよりSonos Era 300の方が良い音に感じられました。

ただSonos Era 300はGoogle Castに対応してないので、Google製品メインの家庭で使うのはあまり意味がなく、つまりAppleメインで使う方には最適となります。

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