中華料理専門のファミレスとして全国に354店舗を展開する「バーミヤン」は、すかいらーくグループのブランドです
 いつの間にか大進化。

 食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。

 コロナ禍を経て、ファミレスが多様な進化を遂げているのを知っていますか? その中でも存在感を高めているのが、「バーミヤン」。本格中華を手頃な価格で楽しめる中華料理のファミレスで、全国で354店舗(2024年3月末時点)を展開しています。

 以前のイメージは、ちょっと高級な中華ファミレス、ラーメンが種類豊富な中華屋など、時代によって印象が変わるような試行錯誤感が否めませんでした。しかしその後目指すべき方向性が固まったのか、“バーミヤンは安くておいしい”が定番化しつつあります。

 そしてじっくり見ていくと、“ひとりごはん”というくくりでも多くの人の心をつかんでいることに気がつきました。そこで今回は、最近のバーミヤンおひとりさまに愛される理由をひも解きながら、魅力を紹介していきたいと思います。

◆,劼箸蠅任睚数選べる小皿料理が看板メニューに

 まず真っ先に伝えたいのが、中華料理の小皿メニューが大充実している点です。

 メニューに「BARミヤン」と大きく掲げられ、餃子や揚げ物、和え物やおつまみ系がずらりとならんでいます。これは夜のひとり飲みはもちろんのこと、お昼にちょっと一品足したい時や、小皿だけで組み合わせていろいろ食べたい時に適したボリューム感です。

◆「中華風漬けまぐろ」がおいしい!

 私の個人的なお気に入りは、「中華風漬けまぐろ〜秘醤ソース〜」(438円)。自宅ごはんでは食べられないような専門料理が豊富なのも嬉しいポイントです。

 また店舗によりますが、お酒のボトルキープが可能な場合も。これは従来のファミレスにはなかったサービスとして、ひとりでも気兼ねなく通い続けられるきっかけになりそうです。

◆∨楹陛な台湾料理が味わえる

 バーミヤンでは3月14日から本場の台湾グルメを展開する『台湾展(タイワンフェア)』を実施しています。

 メニューの目玉は、台湾の有名スープ専門店「潮味決(チャオ・ウェイ・ジュエ)」とコラボした本格的な麺料理が味わえること。

 私は「麻辣湯」(989円)を食べてみましたが、器もアツアツの状態で提供され、台湾らしい甘辛スパイシーな香りはおどろくほどのおいしさでした。

 台湾に行かずに日本で台湾気分がしっかり味わえるとなると、旅行しない派の人々にも喜ばれるに違いありません。

 また、4月に発生した台湾東部地震における支援活動として、フェアの延長(5月15日から6月26日に変更)し、寄付活動も実施。バーミヤンの姿勢に共感する声が多く寄せられています。

◆コンビニやテイクアウトでは味わえない個性派デザートが充実

 3つ目は、本格的な中華系デザートがリーズナブルにそろっていること。

 とろっとクリーミーな食べ心地の濃厚な杏仁豆腐「フルーツアンニン」(399円)をはじめ、「レモンのオーギョーチ」(230円)、台湾式汁粉の「黒胡麻湯圓」(384円)、「あったか蒸籠蒸し台湾カステラ」(439円)など、コンビニをしのぐような安心価格になっています。

 また、テイクアウトで味わうのではなく、汁粉や蒸しカステラのように作り立てを味わえるようなメニュー設計になっているのも、来店動機につながるでしょう。

 バーミヤンは、“中華専門店・屋台・居酒屋のいいとこどりレストラン”に進化を遂げています。

 また2022年からメニューの値下げを積極的に実施するなど、お財布にもやさしいファミレスとして地位を確立。この状況は、おひとりさまにとっても外食の敷居を下げてくれているに違いありません。

<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12