水仙賞でデビュー2連勝を決めたクリスマスパレード(今年2月撮影、ユーザー提供:モエロウエクラさん)

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 偉大な父に続け─。水仙賞を制したクリスマスパレード(牝3、美浦・加藤士津八厩舎)が、フローラステークス(3歳牝・GII・芝2000m)で史上初の無敗Vを狙う。

 クリスマスパレードは父キタサンブラック、母ミスエリカ、母の父Blameの血統。半姉のミスヨコハマは2歳から3歳春にかけてオープンで活躍し、22年の阪神JFで9着だった。ここまで2戦2勝。昨年12月の新馬(中山芝2000m)は番手から抜け出して快勝。続く水仙賞も同じようなレース運びで押し切って、一気にオークス候補へと浮上した。

 前身の4歳牝馬特別の時代も含め、今年で59回目となるフローラSだが、世代限定重賞には珍しく、これまで無敗戴冠は一度もない。近年で言えば、16年にビッシュが1番人気で5着、21年にオヌールが1番人気で8着、22年にルージュエヴァイユが3番人気で5着に敗れている。

 クリスマスパレードはレース史に新たな1ページを刻めるか。3戦3勝での重賞初制覇となれば、父キタサンブラックと全く同じ。そういった意味でも今後を占う一戦となりそうだ。