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前回からの続き。私はマホです。同い年のレイジと結婚して2年、このたび第一子のミナミを出産しました。産休に入って隣の県の実家に里帰りをし、のんびりマタニティライフを満喫していたところ陣痛が……。予定日より早かったこともありレイジの立ち会い出産は間に合いませんでしたが、母が分娩に立ち会ってくれました。両親の存在はとても心強く、私は里帰りしたことで安心して出産することができたのです。



退院すると、産まれたばかりのミナミを育てる実家での生活がスタートしました。私は産後しっかり育児ができるのか自信が持てず、正直なところ退院した後の生活に不安もあったのです。しかし実家に戻ってみると「待ってました!」とお世話をしたくて仕方ない様子の父と母。私の身体を気づかい「ちゃんと休めているか?」「授乳するとお腹が空くでしょう?」と心配してくれ、かいがいしくミナミのお世話をしてくれました。



定年退職してたっぷり時間がある父は率先して手伝ってくれ、オムツ替えだってお手のもの。ミルクをあげるときは哺乳瓶を洗って消毒するところまで手際よくこなしてくれます。母は食事の準備や洗濯など、身の回りの世話をひととおりしてくれています。



ありがたいことに私やミナミを受け入れるため、両親は最近の育児方法を懸命に調べてくれたのだとか! おかげで私は安心してミナミのことを任せられます。娘や孫のため努力してくれた両親に、私は感謝しかありません。



レイジは仕事休みの週末になるたびこちらへ来て、ミナミのお世話に奮闘しています。慣れない手つきでミルクをあげたりオムツを替えたり沐浴をさせたり……。けれど場数を踏んでいるのは圧倒的に両親の方でしょう。



1か月健診を終えたらミナミを連れて自宅に戻る予定になっています。その後はレイジと3人での生活がスタートするでしょう。けれどレイジが仕事で夜遅く朝早い以上、私のワンオペ家事育児は目に見えているのです。それに私をサポートするため全力を尽くしてくれる両親と、一緒に子育てしている「今」が本当に楽しくて……。まだまだ実家で子育てを続けたいのが、私の本音です。「ああ……もう少しで里帰り出産も終わりか……」そう思うと私は寂しくなり、とたんに不安が押し寄せてくるのでした。

【第3話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・煮たまご 作画・りますけ 編集・井伊テレ子