ESSE読者から寄せられたお悩みに、清水ミチコさんがお答え!

Q.面倒な上司に困っています。どうしたらいいですか?

面倒な上司に困っています。「更年期だから仕方ないでしょ!」と、冬の寒い時期なのに一日じゅう暖房なしで窓をあけられ、寝込みました。暖房の電源を入れたら怒られたりと、もはやパワハラ…。室温6℃で風が吹く中で仕事をするなんて、命の危機です。

谷口タヌさん(41歳・公務員)

A.自分の身体や気持ちをいちばんに大切にして

昔も今も人の悩みは、人間関係に尽きるそうです。このお悩みを読むと一見、「職場での室温調整なんて、昔はなかったじゃないか」と思われるかもしれませんが、これこそ対人関係の極みですね。いかにつらくても社内の寒さは二番目の悩みであり、一番は相手がひどすぎること。そしてそれなのに、これからも毎日会わなくてはならないこと。ここですよね。

ずいぶん自己中な上司で、寒さの中で仕事させるなんて、法に訴えてもいいレベルだと思いますよ。まずは具体的に、部署異動を別の上司に希望としてお願いするのはどうですか。「肌が合わない」と言わずに、「室温が合わなくて」という具合にやんわり相談してみてください。あんがい「よく言ってくれた!」と、同僚の大きな助けやきっかけになるかもしれません。室温に困ってるのはあなただけではないのでは? その上司も、もしかしたら更年期だけでなく、なにかの病気かもしれないので、第三者に相談してみる価値は必ずあるはずです。

マットヒーターなど、自分用の暖房器具を黙って持ち込むのがせめてもの一手ですが、寒さをあなたが我慢する必要がないことだけはハッキリしています。言いにくいなら、書面でもいいので、別の上司に意思表示をして立ち上がってみてください。

私は寒がりなので、特に人に寒い思いをさせる人種には信じられないほど腹が立ちます。大ヒット映画『南極物語』や『八甲田山』ですら、寒そうで過去一度も観たことがないほどです。頭にきて、話がズレてしまいました。

それにしてもよく我慢してこられましたね。人の性格はどう説得してもなかなか変わらないものなので、その上司には今後もいっさいの期待を持たない方がいいです。じっくり向きあうべきは相手ではなく、常に自分の身体、ご自身の気持ち。それを大切にすることと決めてください。常に上機嫌で働けるべきです。自分ファーストで、異動の希望も仕事のひとつだと思って試してみてください。

 

<清水ミチコさんがあなたのお悩みに答えます>

人間関係、子育て、仕事、体の不調…など、皆さんのお悩みに清水ミチコさんがお答えします。お悩みをesse.cbox@fusosha.co.jpまでお送りください。