キャサリン皇太子妃のがん公表のニュースを伝える英各紙(2024年3月23日撮影)。(c)Justin TALLIS / AFP

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【AFP=時事】英国のキャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales、42)ががんと診断され治療中であることを公表したことを受け、市民の間では同妃の勇気を称賛する声とともに、公務を欠席していたことで拡散した陰謀論について批判が広がっている。

 キャサリン妃は22日、ビデオメッセージを公開し、現在がんを患っており、化学療法の初期段階にあることを自ら直接公表した。

 義父チャールズ国王(King Charles III)も2月にがん治療を受けていることを公表しており、英王室は最高位のメンバー2人が同時に闘病するという危機に直面している。

 ケンジントン宮殿(Kensington Palace)の外で取材に応じた公務員のナタニエル・テイラーさん(24)は「この数か月間、彼らに起こったこととそれに対するメディアの報じ方は本当にひどかった」と非難した。

「ある程度の臆測は避けられないとは思う。ただ、長期間にわたって物事をでっちあげようとしていたのはちょっと…(やりすぎ)。客観的に自分たちがやっていることを見てほしい」

 ロンドン中心部の観光名所タワーブリッジ(Tower Bridge)では、学生のソフィアさん(19)が取材に応じ、キャサリン妃が公務に姿を見せなかったことに対する「おかしな批判」を耳にしたと言う。本当の理由が分かった今は「悲しく思う」と述べ、「言うまでもなく、実際に起きていることはもっと深刻」と続けた。

 キャサリン妃の公務復帰についてケンジントン宮殿は、医療チームの許可が出てからとなると説明。1月の時点では、3月31日のイースター(Easter、復活祭)以降になるとしていた。

【翻訳編集】AFPBB News

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