冷蔵庫から出したてのバターは硬い。それを熱いモノの上に乗せるとジワジワ溶けて、水たまりを作る。

その性質を利用して、フライパン上でシンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)が披露された。

「えっ、どういうこと?」と思った皆さん、まずはこちらをご覧頂きたい。

フライパンの上で、バターが華麗にポーズを決めている。これを熱するともちろん、こうなるワケ。

溶けるにしたがい、パター選手は徐々に水中に潜っていくのだ。天才的な発想だわ......!

2024年2月21日、「シンクロナイズドスイミングするバター作りました」とこの画像をX上に投稿したのは、千葉県在住のXユーザー・いしかわかずや(@issikazu20)さん。大手IT企業でデザイナーとして勤務しながら、趣味として様々な「ありそうでないもの」を生み出している人物だ。

「アイデアクリエイター」を名乗る彼の斬新すぎるアイデアに、ユーザーからは18万件を超えるいいね(28日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「天才ですやんっ」
「アイデアの完全勝利」
「この発想はなかった」

この発想のきっかけは? Jタウンネット記者は27日、いしかわかずやさんに話を聞いた。

「終始とてもシュールです」

発想のきっかけはでパンケーキに乗ったバターが溶ける様子をテレビで見たことだった。

「『バターが溶けてなくなるシーン』を何かに見立てたら面白いバターが出来上がるのではないか?と思い、今回のアイデアに至りました」(いしかわかずやさん)

こだわったのはバター選手のポーズと手先。どんなポーズにすれば一番「シンクロっぽい」のか、ネットで調べながら模索し、造形の際には腕から指にかけての形が美しく見えるよう、苦心した。

「使った感じとしては、結構リアルに表現できたと思います。ただ溶けるまでじーっと待たなければいけないので、終始とてもシュールです」(いしかわかずやさん)

バターに関するユニークな発想に、X上では「なにこれ!?欲しい!!!!」「これ欲しい。売って無いの?w」という声も寄せられている。

いしかわかずやさんによると、商品化の予定は今のところない。しかし、バターを扱う会社への問い合わせを検討しているとのこと。

いつの日か、あなたのお家のフライパンでも美麗な演技を見ることができるかもしれない。