2025年10月のWindows 10サポート終了が近づいてきたことを受けてか、MicrosoftがWindows 10ユーザーに向けて、Windows 11への更新を呼びかける巨大ポップアップの表示を始めたことが報じられています。Microsoftは2023年にも同様の、ほぼ全画面を占有するアップグレードキャンペーンを行い、反発を受けています。

Microsoft again reminds Windows 10 users it's time to get Windows 11 with renewed pop-ups

https://www.windowslatest.com/2024/02/05/microsoft-again-reminds-windows-10-users-its-time-to-get-windows-11-with-renewed-pop-ups/



Microsoft revives aggressive Windows 11 upgrade campaign with intrusive popups for Windows 10 users | TechSpot

https://www.techspot.com/news/101778-microsoft-revives-aggressive-windows-11-upgrade-campaign-intrusive.html

ニュースサイト・Windows Latestによると、ポップアップは複数枚にわたるもので、ユーザーに対してWindows 11の優れた点を説き、Windows 10からWindows 11へは無料で更新ができることを伝える内容となっているとのこと。



更新を強制するものではないので、Windows 10をそのまま使い続けても問題はありません。



もしこのような画面が表示され、Windows 11に更新するつもりがない場合は画面下部にある「Keep Windows 10(Windows 10を使い続ける)」をクリックすれば、Windows 11への更新は行われません。



Microsoftは同種のキャンペーンを2023年初頭にも行ったことがあります。

MicrosoftがWindows 11への更新を全画面で求めてくる上にダークパターンを用いていたという報告 - GIGAZINE



確かにサポート切れOSを使うのはセキュリティリスクの観点で問題があり、できるだけ新しい環境に移行してほしいという点は理解できますが、そのための方法が、まるで更新するしか選択肢のない全画面ポップアップを表示するというのは、いささかやりすぎなように思えます。

なお、Windows 10のサポートは2025年10月24日で終了しますが、有料の拡張セキュリティ更新プログラムが用意されており、サポート期間を最大で3年延長することができます。

Windows 10のサポートは拡張セキュリティ更新プログラムにより最大3年延長可能 - GIGAZINE



OSやブラウザのシェアを調査しているStatCounterによると、2024年1月時点のOSのシェアはWindows 10が66.45%、Windows 11が27.83%、Windows 7が3.06%という順だとのこと。

Desktop Windows Version Market Share Worldwide | Statcounter Global Stats

https://gs.statcounter.com/os-version-market-share/windows/desktop/worldwide



AIアシスタント機能「Copilot」の搭載によりWindows 11の利用数は確実に増加しているそうです。

Windows 11に超優秀なチャットAI「Windows Copilot」が搭載されることが決定、「文書の要約」「タスクに合わせたアプリの起動」「ウィンドウの整頓」などなど便利機能盛りだくさん - GIGAZINE



ただし、「Copilot」は今後Windows 10にも搭載される予定となっています。

Windows 10のプレビュー版にAIアシスタント「Copilot in Windows」が登場 - GIGAZINE