新居のキッチンは、いつも片づいていてほしい。そう思う人は、パントリーの採用を検討しましょう。3年前に地元工務店で家を建てた日刊住まいライターは、玄関の土間収納ともつながるプランを採用。収納たっぷりの造作棚と、買い物時の便利な動線ができ満足しています。また、コンセントを多めにつけたことで、家電やインターネットのモデム類もすっきり収まりました。

地震を考慮して、置き家具の食器棚を採用せず

筆者は妻と子ども2人(10歳と6歳)の4人家族。3年前に地元工務店で、2階建ての注文住宅を建てました。家づくりの際には、28社のハウスメーカーを見学して、暮らしやすい間取りや動線を検討しました。

じつは筆者は、大きな地震を経験しまたことがあります。そのことからキッチンに、置き家具の食器棚を使いたくはありませんでした。もしまた大きな地震が起きて、食器棚が倒れるようなことがあったら、怖いと思ったからです。

そこでキッチンには、市販の食器棚を採用せずに、パントリーとしても使える2つの棚を造作。この棚には、食器のほか家電や食品のストックも置けるようにしました。

天井まである棚は可動にし、壁側にコンセントを多めにつけたことで、3年間快適に過ごせています。詳しく紹介していきましょう。

造作した棚は高さ230cm。可動式で収納力抜群

上の写真は、わが家のパントリースペースです。キッチンの奥側の壁に、2つの棚を造作。サイズは幅80×奥行き40×高さ230cmです。可動棚になっているので、収納するものに合わせて高さが変えることも可能。

 

棚の中にオーブントースターを置くと決めていたので、壁にコンセントをつけました。これがあることで、コードが悪目立ちすることもなく、棚の中に収まっています。

 

パントリーの棚の高さが230cmあるので、収納量もたっぷり。棚高を変えることができるので、柔軟な使い方が可能です。

ちなみに下の部分には、子どもでも自分でお菓子が取れるように、収納ケースに入れたお菓子を。中段には、オーブントースターや食器の置き場所に。大人がちょうど取り出しやすい高さです。

上段には、比較的軽いけれどかさばる、流しそうめんの道具や、クーラーボックスを置いています。地震対策も考え、稼働棚でピッタリの高さにして収納。普段は使用しないものとはいえ、使いたいときにはすぐ出すことができて便利です。

モデムやルーターも目立ちにくい

また、奥の棚の最上段は、インターネットのモデムやルーターを、まとめて置いておける場所にしています。壁に電源をつけておくことで、こちらも目につかない場所で、すっきり収まっています。

家を建てるときに、インターネットのモデム関係の置き場所を検討したことで、リビングやダイニングのような、目立つ場所に置かなくてすみました。

 

パントリー内には床下収納やマグネット収納も

パントリー前に縦52×横52×深さ40cmの床下収納をつくりました。こちらもかなりの収納力があり、重宝しています。中にはカップ麺や保存容器などを収納しています。

 

また、造作棚の向かいの壁に、大きめのニッチをつくりました。ニッチの奥の壁には、白のガルバリウム鋼板を張りつけ、磁石がつくようにしています。

子どもたちが持ち帰るプリントや地域の情報などを貼っておく場所として、また、ラップやキッチンペーパーホルダーをつける場所としても重宝しています。

この場所はリビングからは、まったく見えない位置。生活感が出るものを、うまく隠すことができました。キッチンもリビングもすっきりした印象になり、正解でした。

重い箱買いのビールや飲み物類は隣の土間収納に

このパントリーには、玄関につくった土間収納からも出入りができます。この動線をつくって本当によかったと思います。

 

こちらは玄関の土間収納。写真右手にある扉をあけると、パントリーがあります。ですから、買い物してきた際に、玄関からリビングに入らずに土間を通って、土間収納やパントリーにしまえます。

この土間収納の奥の棚も食品庫として使用。ここには箱買いしたビールや炭酸水を常備しています。また、パントリーに収まりきらなかったケチャップやマヨネーズなどのストックも置いています。

宅配で重い炭酸水や水が届いたときに、パントリーより短い距離で、土間収納に収納することができラク!

わが家では、パントリーを可動棚にして事前にコンセントを計画、そして土間収納とつなげることで、とても快適な暮らしを実現することができました。