築36年の賃貸アパートでひとり暮らしをしている、50代のようさん。「シンプリストのおひとりさま生活」として、日々の暮らしを発信しているインスタグラムのフォロワーは3.1万人。今回は、暮らし上手のようさんの日々の食事について紹介します。

毎日の食事は「つくりおき」を活用

私が賃貸アパートに住み替えてひとり暮らしを始めたのは、子どもたちが独立した2年前。

【写真】夕食はつくりおきで

「だれかのために食事をつくらなくていい」となったとたん、料理がおっくうになりました。
仕事帰りに外食をしたり、お弁当やお惣菜を買ってきたりするように。もともと料理は好きだったのに…です。

しばらくして食費がかさんだことと、外食の味に飽きてきてしまったこともあり、再び自分でつくるようになりました。
今までの習慣で、子どもと暮らしていたときと同じ量をつくってしまい、あまらせてしまうように。そこから、つくりおき分として最初に保存容器に取り分け、保存する習慣がつきました。

そんなふうに、多めにつくって保存することもあれば、まとめてつくりおき用の料理をする時間を設けることもあります。つくったものは4、5日かけて少しずつ食べています。

じつは、つくりおきをするようになったのは、ひとり暮らしを始めてから。子どもたちと暮らしていた頃は、毎日帰宅後に料理をしていました。
2人とも小さい頃から食が細い子でした。たくさん食べてもらえるように、なるべく毎日同じメニューにならないように気をつけていました。
仕事帰りの電車の中では、いつも料理検索サイトで家にある食材を入れてメニュー検索。
子育て中に、ずいぶん料理を鍛えられたと思います。

子どもと一緒に暮らしていた頃のように、レシピ検索もあまりしなくなった今。自分のためにつくる食事は、気がついたらシンプルなものばかり。
炒め物、煮物など和食中心。味付けも以前は活躍していた市販の合わせ調味料はほとんど使わなくなりました。

食費を節約できるメリットも

ひとり暮らしになってから、朝食はいつも目玉焼きをのせた納豆ご飯とお味噌汁。お昼のお弁当と夕食でつくりおきを食べています。

食費はつくりおきを始める前の半分以下に抑えられています。自炊の節約効果に加えて「家に帰ればすぐに食べられるものがあるから」と思うと、仕事帰りの寄り道も減り、ついでに必要ないものを買うことが少なくなったことも大きいと思います。

毎日の食事で意識しているのは、タンパク質と野菜をしっかり食べること。つくりおきを通じて日々の食事と向き合うようになったからか、調味料はちょっとこだわって、なるべくオーガニックのものを選びたいと思うようになりました。

ひとりの食卓でも「心が豊かになる」工夫

つくりおきで、少量のおかずを何種類か食べる習慣になったため、平皿にバイキングのように盛り合わせることが多くなりました。
趣味の陶芸で作成した、直径20cmの平皿が大活躍しています。そのほかに、少し高さのある小皿を組み合わせることが多いです。

まだまだ作成途中ですが、「こんなサイズ、こんな形のお皿が使いやすいな」と思うものを少しずつ増やしています。
どうしても、ひとりでの食事は味気ないものになりがちなところを、食器で楽しめたらと思っています。