初心者向け「株主優待」解説。株主優待が魅力的な株3選も
株式投資初心者にありがちな疑問に、ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんが答えます。合わせて、株主優待が魅力的な株3選も紹介。
FP畠中さんに聞く!初心者向け株主優待お悩みQ&A
「株はどう選べばいい?」「手放すタイミングは?」など、株主優待の素朴な疑問に、畠中さんが答えてくれました。
●Q:どれくらいの金額から始めるのがおすすめ?
→A:1単元=20〜30万円で買えるところが無難
価格が高すぎると、下がったときの損失が大きくなりがち。逆に、安すぎると優待の恩恵があまり受けられません。初めての人は、1単元(※注あり)を20〜30万円程度で買える株を選ぶのが無難です。
単元とは株式の売買単位のこと。多くの銘柄が1単元=100株
●Q:買うタイミング、手放すタイミングがわからない
→A:2〜3年単位で見直すのがおすすめ
買うときは、直近2〜3年の株価チャートを参考に安値を狙って。購入後は長くもつのが基本。株価が下がって2年以上上がらない場合は見きって売却し、別の株に買い替えた方が効率的。
<ポイント>
証券会社のアプリでアラート設定できる!
証券会社のアプリは、購入時は「○円以下」売却時は「○円以上」などと設定しておくと通知がきて便利。売買の冷静な判断にも。
畠中さんの株主優待ヒストリー
株式投資を始めた頃は、失敗の連続だったという畠中さん。
「なかでも覚えているのが、1株70円で買ったある飲食チェーンの株。7030円まで上がったのに、おじけづいて半分だけしか売却できず、その後100円に暴落…。つくづく自分は、売却益狙いの株売買には向いてないと思いましたね」
そこで、優待狙いの株式投資に方向転換。
「今は長く保有して優待を楽しみつつ、アラート機能で希望の売値が出たら売却を検討する方法で、優待も売却益もゲット!」
飲食店やコンビニで使える商品券は、3人の息子たちに大人気!
アサヒビールの優待は株主限定ビール。「アサヒビールの優待券は、夫が毎年楽しみに」
●FP畠中さんのおすすめ株3選
ファイナンシャルプランナー畠中さんに、おすすめの株3選を教えてもらいました。
・クリエイト・レストランツ・ホールディングス
→100株で優待券4000円
100株以上で磯丸水産やしゃぶ菜、かごの屋などで使える食事券が2000円×年2回。400株以上を1年以上保有で追加贈呈も。株価は100株=9万9300円。
・ビックカメラ
→100株でお買い物券3000円
ビックカメラ、ソフマップ、コジマで使えるお買い物券が、100株保有で年2回(2月に2000円、8月に1000円)。1年以上保有で1000円追加贈呈される。株価は100株=10万8100円。
・日本航空
→100株で年1回の航空割引券
100株で年1枚、200株で年2枚(それ以上は持ち株数に応じて)航空券の株主割引券(割引率50%)。また、株主限定のJAL工場見学会も。株価は100株=27万2050円。
株価・株主優待の内容は2023年10月25日現在のものです。
投資は元本割れのリスクがあるため、自己責任のうえで投資してください。紹介した株の銘柄は、教えてくれた人の考えであって、ESSEonlineが推薦するものではありません。株主優待のみを目的にはせず、企業そのものの事業内容や経営状況を知ったうえで、株を選びましょう。