コロナ禍を経て、気持ちが外に向いてきた今だからこそ、ESSEはあらためて“家のあり方”を考えます。なかでも収納は、働き方やライフステージが変化しても、家を心地いい場所にするために欠かせないもの。そんな思いから「ESSE収納グランプリ」をスタート。年齢も、家族の形も違う、それぞれの家庭がたどりついた「収納の正解」には、取り入れられるヒントがきっとあるはずです。時産賞を獲得した松井さんのお宅では、キッチンにメイク道具を置くなど、家族のライフスタイルに合わせた工夫が見られます。

フルタイムで時間に追われる日々も収納を見直して笑顔に

ライフスタイルに合った収納法で時間を産み出した点が評価され、ESSE収納グランプリで時産賞を受賞した松井愛子さん(「時産」とは、家事の時短などによって時間をつくり、生活の充実のために使うこと)。
毎日使うキッチンにも、時間を産むための見直しポイントがいっぱいありました。

【写真】食品ストックはラベリングせず“置くだけ収納”に

●キッチンアイテムはすぐ手の届くところに置いて調理時間を短縮

フルタイムで働く松井さんにとって、平日は時間との勝負。
「よく使う道具や調味料はすぐ手が届く位置へ。ものを探したり、出し入れする手間が省けてスムーズに動けるように」

●自然光で乾きやすい窓際をまな板の置き場に

置き場所が定まっていなかったまな板は、キッチン横の勝手口へ。
「粘着テープでまな板スタンドを扉に取りつけました。自然光ですぐ乾き、片手でさっと取れるのも便利です」

●食品ストックはすぐ見てわかる“置くだけ収納”に

食品ストックはラベリングをやめ、「調味料類」「インスタント類」とざっくり左右で分けて配置。
「立ったまま上から在庫確認できるよう棚板も撤去。必要以上に買いだめしなくなりました」

●家族との衝突を避けてメイク道具はキッチンを定位置に

朝の身支度が長女とかぶり、洗面所が使えずイライラ…。
「それならキッチンでやればいい! と開き直りメイク道具をシンク下へ。窓からの光が明るくメイクがしやすくなりました」