2021年にスタートし、今年公開の劇場版でついにクライマックスを迎える『君と世界が終わる日に』。約4年がかりで主人公を演じ、「役とともに成長できた」という竹内涼真さんが、集大成への思いを明かしてくれました。

【写真】目線もすてきな竹内涼真さん

竹内涼真さんインタビュー。「生活するうえで大切なこと」

「プロテアのようなアフリカ原産の花が好き。ほかにはない独特の色味と力強さがいいんですよね」と話すのは、3年ほど前から、日常的に花を飾るようになったという竹内涼真さん。
「前は仕事でいただいた花も母にあげてしまうことが多かったのですが、あるとき花ビンを買っていけてみたら、すごく居心地がよくなって。それから花を絶やさないようにしています。1本だけ買ったり、2種類を組み合わせたり…。よく行くお気に入りのお花屋さんもあります」

最近は「どうしたら自分が幸せに過ごせるか」をよく考えるという竹内さんにとっては、花を飾るのもそのひとつのよう。

「たとえば食べ物なら、つくられるまでのプロセスやバックボーンも知ったうえで、そこに共感できるものを選んで買いたいと思うようになりました。お金をかけずに、なにもかもよいものでそろえるのは難しいですよね。だからこそ、『なににかけるか』というのは、生活するうえで大切なことだと思うんです」

ひとつの役を演じ続けたことが大きな財産に

仕事でも着実にキャリアを重ねてきた竹内さんですが、とりわけ大きな転機となったのが『君と世界が終わる日に』、通称「きみセカ」です。2021年にSeason1がスタートし、今春にSeason4が配信された本作は、1月公開の劇場版でいよいよ集大成を迎えます。

物語は、「ゴーレム」と呼ばれるゾンビに支配された世界を舞台に、人間たちが生き残りをかけて争う…というもの。竹内さんが演じるのは、仲間とともに数々の死線をくぐり抜けてきた主人公の間宮響。劇場版では、なに者かにさらわれた愛娘を取り戻すための、彼の試練が描かれます。

「毎シーズン、自分なりにテーマを考えて臨んできましたが、今回意識したのは、『響が娘に父親として認めてもらう』こと。それが響の目的であれば、達成できたのかなと思っています」

約4年かけてひとつの役を演じたことは、竹内さんにとって大きな財産となったそう。
「僕は仕事を始めてまだ10年なので、そのなかの4年と考えるとかなり大きな割合ですよね。Season1の頃と比べて変わったことはたくさんありますが、最大の変化は、カメラの前に立ったときのパフォーマンスの精度を上げていったことで、今回がシリーズをとおしていちばんいいパフォーマンスができたように思います」