ESSE読者から寄せられたお悩みに、清水ミチコさんがお答え!

子供の口答えがひどい。どう対応するのが正解?

小学5年生の子供の口答えがひどくて、困っています。子供の言うことだと頭ではわかっているのですが、「黙って」「勝手にすれば」など、ひどい言葉をぶつけられると、こちらも傷ついてしまいます。一体どう対応するのが正解なのでしょうか?

ルル子さん(49歳・専業主婦)

●自分の本音を言いながら自己中心にお願いしてみて

私には弟がいて、性格はまったく違うのですが、仲の良さだけは昔から変わりません。親VS子供という対立はあっても、姉VS弟になったことはないという。しかしまわりを見ると、意外ときょうだいで憎しみあってる人は多くいますし、むしろ幼いころから嫌いだった、ガマンしてきた、という話もめずらしくないものです。家族といえど、仲が良いものだと勝手にくくってはいけないという。思えば私の弟も口に出さないだけで、心ではガマンにガマンを重ねて、私につきあってるのかもしれません。

さらには親子関係でのしんどいケースというものは、昔から本当にたくさんあります。人と人との距離が近くなるほど、憎しみや争いも生まれやすい。人の間という空間がよほど大事だからこそ、人間という漢字がつけられたのでしょうか。

自分の息子からひどい言葉をぶつけられているなんて、だいぶストレスですね。言葉の暴力にだんだん慣れていくなんてことはあり得ないものなのに、相手は気ままにエスカレートしている様子。息子さんからの言葉に、親がもっと強い言葉で応戦しても、その時にスカッとするだけで、あとからまた同じことが悪化しながら繰り返されるという。親がひるむ瞬間を初めて見て、いい気になってる年頃なのかもしれませんね。さらには、自分の親は傷なんかつかないものだと、心のどこかで思ってるのではないでしょうか。

息子さんには自分の心情を吐露することに限ると思います。正論をぶつけたりしないで、「昨日のあの言葉に、私はとても傷ついた。悲しかった。もう言わないで欲しい」という言い方をしてみてください。とっちめるのではなく、本音を言いながらお願いをするのです。いかに息子さんのあげ足を取れそうな言葉を思いついたとしても、「売り言葉に買い言葉」にはしないで、ただ頼んでみる。そうすると今度は、ひるむのは息子さんの方になります。ここだけは自己中心に、感じた気持ちを、言葉をぶつけてみてください。

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