『ドラえもん』のスネ夫役をはじめ、『鬼滅の刃』の不死川実弥役や『PSYCHO-PASS』狡噛慎也役など、話題作に多数出演している人気声優・関智一さん。ESSEonlineでは、その多彩な趣味や50代になって新しく挑戦したことなどつづった、暮らしのエッセイを連載しています。

人気声優・関智一さんが振り返る「2023年」

いよいよ今年も残りわずかですが、2023年も数々の話題作に出演した関さんにとって、どんな年だったのでしょうか? 今回は連載特別編として、関さんに振り返ってもらいました。

【写真】関智一さんのプライベート

●今年をひと言でまとめると…

まず、今年1年の感想について伺うと、「あっという間すぎて、なにをしたのか記憶にないかも…」とひと言。そして、こう続けます。

「異常に早かったような気がしますね。なにかしらいろんなことはしたと思うのですが、体感としては『なにもしないまま1年経っちゃったな…』みたいな。本当にあっという間でしたね」(関智一さん、以下同)

声優としてはもちろん、映画やドラマ、舞台と大忙しの1年だったかと思いきや、関さんがそう感じているとはちょっと意外ですよね。つづいて、今年をひと言で表してもらうと「のどか」と、こちらも思いがけない回答が出ました。

「仕事はできる限りがんばってこなしたけれど、振り返ってみると爆裂に忙しかったわけでもない。でも、公私のバランスが取れて、充実した”のんびりのどか”な1年だったように思います。穏やかであるということは、結果的にはいいことですよね」

●パーソナルトレーナーの予約をした!

ただその一方で、「なにかしなければ…!」といった焦りも、年末になるにつれて感じたそうです。

「2023年はあまりにダラダラ過ごしちゃったな…と思っていたので、12月から休みを利用して、放置していた倉庫の整理を週1~2回程度行うようにしました。倉庫には大きなものが多いので、必然的に体を動かしていたら、“活動的な気持ち”がよみがえってきたんです。なにかを始めてみると、芋づる式にやる気が出てきますよね。

だから、体を動かしに行こうと今月末にパーソナルトレーナーも予約しました! 高い志の元、マッチョになろうとかそういうものではないんですけど(笑)。目に見えないところでどんどん老いてると思うので、多少は運動もやらないとな…という義務感もあって。来年は健康を維持するために、運動不足になりすぎないようにしたいですね。あとは知り合いができたので、投資の勉強もはじめてみようかなと」

そして、今は「来年に向けてがんばろう!」という気持ちでいるのだとか。これは、置かれている状況を最大限楽しみながらも、未来を見据えている関さんならではの考え方ですよね。

●年末年始にお休みはあるものの…

今年1月の連載では、「久しぶりにのんびりした年末年始を過ごした」とつづってくれましたが、関さんの大みそかは毎年「そば打ち」を行っているそうです。

「ここ5〜6年ほど、年越しそばを打っていますが、きっかけは『そばを打ってみよう』と思って、つくったものを親に持っていたら喜んで食べてくれたからなんです。それ以来ルーティンっぽくなっていて、年に1回の割には、初期に比べてだいぶ上手になったかな」

また、声優としての仕事は今年も少し早く終わって26日に納め、年明けは5日からスタート予定なのだとか。

「ただ、年越しのタイミングで個人的なイベントや、1月1日には今年も出演させていただいた立川志ら乃師匠との落語会を日本橋で一席披露する予定です。あとは、5月には、主宰する劇団『ヘロヘロQカムパニー』の公演があるので、その台本をできるだけ進めたいですね」

せっかくの年末年始のお休みとなると、少し遊びに行きたい気持ちもあるのでは? なんて思ってしまいますが、関さんに「遊ばなくて大丈夫ですか?」と、尋ねてみると…。

「比較的穏やかな年末年始なので、遊びにいこうと思えば行けますが、台本を進めないと結局あとで自分が困るんですよ…。だからこの休みの期間を使って重点的にがんばりたいな、と思ってます。遊びは、台本とかが落ち着いた春にのんびり行くようにします」とコメント。

ちなみに“ヘロQ”公演の内容はまだ発表になっていないために教えてもらえませんでしたが、「楽しいものになるんじゃないかな」と関さん。これは、5月の公演詳細の発表が今から楽しみです! 

「2024年は、いろいろとお芝居を披露できる場を多く持って、皆さんに見ていただきながら、さらに精進していきたい。演じることに対して貪欲にがんばっていこうと思います。あとは、少し長期の目標になってしまいますが、いいご縁があったら新しく、“倉庫兼自宅”みたいなのをつくりたいんですよ。イチからつくることを視野に入れつつ、こちらもいつかかなえられたらいいですね」

そう朗らかな笑顔で締めくくった関さん。決しておごらずに、役者道をひたむきに歩むその姿はとても印象的でした。ぜひ、2024年の関さんの活躍にもご注目ください。

☆今月の関智通信☆

今年も1年お世話になりました。世の中でいろいろなことが起こっていますが、自分らしく乱されずに穏やかな新しい1年を過ごされますようにお祈りしております。また、僕もそのようにがんばりたいと思っております。

これからも、皆さんのお目にふれるようなところでお仕事していきたいと思っているので、見かけた際は応援していただけたらうれしいです♪ 皆さまよいお年をお迎えください。