50代、60代と年齢を重ねるにつれ「ものを減らしすっきりと身軽に暮らしたい」と考える人が増えています。YouTubeでシンプルなインテリアや暮らしのコツを配信するライフさん(63歳)もそのひとり。ここでは、クローゼットはワンピースだらけというライフさん流の時短服選びや、手放すときのルールを教えてもらいました。

毎日ワンピースに決めたことで服選びがラクに

もともとカチッとしたパンツスタイルが好きで、ワンピースには抵抗があったというライフさん。

【写真】ユニクロで3色買いしたワンピース

「3年前に娘のすすめでワンピースを着てみたところ、着心地のよさに驚きました。締めつけないし、1枚でさまになるし。気に入って、毎日着るようになったんです」(ライフさん、以下同)

似合うデザインや着こなしがわかるようになり、ルール化。同時に似合わなくなった服を積極的に手放せるようにもなりました。

ライフさん流「ワンピース選びのセブンルール」

7つのポイントを押さえたら、似合うワンピースに出合う確率がぐっと上がり、服選びがラクに。そのルールを教えてもらいました。

●1:家でも外出でもワンピース

素材や形のこだわりに合格したものを選び、常にワンピで過ごします。「家用は吸湿性のいい綿、外出着は落ち感が上品に見えるレーヨンが多め」。

着用しているワンピースはユニクロで、色違いで2枚持っているお気に入り。バッグは軽さ重視で選んだプチプラブランドのもの。「3000円くらいでした。合皮で軽いんです」。

●2:丈は膝下〜くるぶし丈

丈にこだわるのは、見た目と動きやすさのため。「くるぶしが見える丈なら脚さばきがよく、家事もしやすいです」。

 

●3:首元はVネック

印象がガラリと変化するからこだわります。「Vネックは首元に抜け感が出て明るい印象になるのがいいんです」。

●4:気に入ったらまとめ買い

こだわりに合ったら、迷わずまとめ買い。「花柄でVネックのワンピースはユニクロで見つけた自分のなかで“完璧”なもの。色違いで3枚買いました」。

 

●5:バッグは靴に合わせる

使用頻度が高いバッグの色は黒とベージュ。「スニーカーの色と合わせると、コーディネートにまとまりが出ます」。

 

●6:靴はスニーカー

黒と白のスニーカー2足を保有。「淡い色のワンピには白いスニーカーを、濃い色には黒を合わせます」。

 

●7:仕上げにロングイヤリングをつける

手づくりのロングイヤリングを仕上げにつければコーデが完成。「イヤリングの大きさは市販のパーツを組み合わせて5〜8cmにしています。全身のバランスが整うんです」

服や靴を手放すときに唱える言葉

高かった服や思い出のある服は、手放すのに時間がかかったそう。そんなときに背中を押してくれた考え方を教えてくれました。

●「重くない? 痛くない?」

デザインが好きでも、重かったり痛みを感じたら処分。「着ていてつらい服や、履いていて痛い靴は自然と身につけなくなります」。

 

●「最後に着たのはいつ?」

最後の日を思い返すと、想像以上に着ていないことも。「その服がなくても困らず過ごせていたのなら、手放してもきっと困りません」。

 

●「死蔵がいちばんもったいない」

今着ない服は、ずっと着ないもの。「寝かせた状態の方がもったいない! 寄付、売る、譲るなどして次に必要な人の元へ届けます」。

 

●「流行は巡ってきても違うもの」

バブル時代に買った肩パッド入りコートを、また流行したら着ようと保管していたライフさん。「再流行したけれど、シルエットがまったく違っていて。流行は巡っても、デザインが進化することを学びました」。

 

●「〇〇ちゃん、いらない?」

サイズ選びを失敗した、ほぼ新品状態の服は、親族や友人に譲ることも。「30代の娘がもらってくれることが多いです。メルカリで販売することもあるようですが、本人にまかせます」。

 

●迷ったら一時保管箱へ

手放すことを即決心できない服は、いったん箱に入れ保留に。「クローゼットの見づらい場所へ一時保管します。置き場所を変えると未練を断ち切りやすくなります」。

 

『これからの暮らし by ESSE vol.06』では、今回紹介した以外にも、60代以上の暮らし上手さんの「ものの持ち方 手放し方」、後悔しない「終の棲家(すみか)」の選び方、若々しい肌&体をつくる「整え」美容、村上祥子さんの 冷凍パックごはんなど、暮らしに役立つ情報が満載です。