やるべき場所がたくさんあって億劫な「大掃除」。できれば楽しみながら終わらせたいですよね。そこで今回、元小学校家庭科教諭で掃除に関する著作もある、お掃除ブロガーのよしママさんに、思わず興奮してしまうほどごっそり汚れが落ちる「つけおきおすすめゾーン」を4つ教えてもらいました。まずはここから手をつけてみましょう!

汚れ落ちに思わず興奮!ごっそり落ちる「つけおきおすすめゾーン」ベスト4

お掃除をしていていちばん楽しいのは、汚れがごっそり落ちる瞬間に立ち会えることではないでしょうか? 一人でお掃除していると、「え!? これすごい! 今の汚れ落ち見た?」と大興奮することがあります。

とくに、汚れを浮かせて落とす酸素系漂白剤でつけ置きしたあとは、黒っぽいピロピロした大きな汚れを見ることも。じつは洗濯槽以外にも、これを楽しめる場所があるので、ぜひみなさんにも汚れを落とす快感を味わってほしいです。

まずは、基本のつけおき方法をご紹介します。

●つけおき方法

粉末の酸素系漂白剤をぬるま湯に溶かして、長時間つけおきする方法です。オキシクリーンによる「オキシ漬け」が代表的。40〜60度のぬるま湯に、規定の量の酸素系漂白剤をしっかり溶かしてつけおきします。

排水後、ブラシやスポンジでかるく汚れを落とします。アルカリ性のつけおき液なので油汚れに強く除菌もでき、ヌメリや黒ずみも落とせます。塩素系ではないので、カビの色素まで落とせませんが、ツンとした匂いもありません。

換気をしながら最大6時間までつけおきが可能。漂白剤の量は説明書に沿って計量してください。つけおき時間も汚れに応じて調整します。

 

ワカメ状の黒い汚れがどっさり!

憂鬱になりがちな大掃除。汚れ落ちが楽しめる場所をリストアップしてみました。

●1:お風呂の換気扇

汚れがたまりがちな浴室の換気扇。取り外せるタイプなら、外して丸ごとつけおきしましょう。シロッコファンを酸素系漂白剤でつけおきしたら、固くて大量のワカメ状の汚れがボロボロ落ちました。つけおき後、揺さぶったり回したりして黒ずみを落とすと気持ちがよいです。

ブラシで細部までしっかり汚れを落とすときれいになります。

●2:浴槽の下

エプロンを外して、浴槽下が洗えるタイプの場合、大きいワカメ状の汚れが大量に流れ出る可能性があります。排水口をビニール袋に水を入れたもので栓をしたら、なるべく長くつけおきします。

上手く栓をできなくても大丈夫。10分もつけおきしてシャワーで強めにすすげば、大きな汚れがゆったり流れ出てきてます。いろいろな方向から強いシャワーを当てるとたくさん出やすいです。

●3:洗濯槽

洗濯槽を掃除する際、塩素系の漂白剤は汚れを分解してしまうので、黒い汚れはほとんど出ません。酸素系漂白剤でつけおきして、何度か「洗い」モードで攪拌すると洗濯槽のカビが浮かびあがり、ピロピロしたワカメ状の汚れが大量に発生します。

なるべくネットですくい出しておくと、脱水後に洗濯槽にこびりつきません。

●4:キッチンの換気扇

換気扇の油汚れも、つけおきで取れると気持ちがよいです。油汚れが落ちる瞬間は見られませんが、つけおき後に軽く磨くとスルッと取れてツルツルになるのが実感できます。

可能であれば、一緒に五徳や魚焼きグリルもつけ置きするとコゲが落としやすくなります。

大掃除といえば、ゴシゴシ磨いて大変なイメージがありますが、家の汚れはほとんどが酸性なので、強力なアルカリ性である酸素系漂白剤でつけおきすれば、簡単に落とせます。

ゴミがはがれて浮いてくるのを実感しながら、ぜひ大掃除を楽しんでみてください。さらに、掃除前と後の写真を残しておくと、汚れ落ちを比較できて楽しいですよ。

酵素系漂白剤で手荒れすることもありますので、使用する場合にはゴム手袋をしましょう。

塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸や酢などの酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けて。また、特集で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具、家電によって使用できないものもあります。各種取扱説明書、もしくは洗剤の注意書きを確認し、使用すること。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を着用して、塩素系漂白剤を使用する際は手や目を保護し、十分に換気してください