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1972年の『必殺仕掛人』スタート以来、藤田まことさん演じる中村主水をはじめとするさまざまなキャラクターたちが、悪を成敗する痛快さで愛され続け、50周年を迎えた“必殺シリーズ”。

節目となる今年2023年の12月29日(金)には、東山紀之、松岡昌宏、知念侑李、和久井映見ら仕事人たちが、世にはびこる悪をスカッと成敗する痛快エンターテインメント時代劇『必殺仕事人』の最新作が放送される。

1月に放送した前作で、壮絶な最期を遂げた瓦屋の陣八郎(遠藤憲一)。

本作では、大きな存在を失い、再編を迫られることになった渡辺小五郎(東山)、経師屋の涼次(松岡)、リュウ(知念)、花御殿のお菊(和久井)ら4人の仕事人に、16年ぶりとなる女性新仕事人・棗(松下奈緒)が加わることに。

さらに、陣八郎を慕っていたためショックから立ち直れず、抜け殻状態になってしまったリュウを案じたお菊が密かに策を講じ、流しの仕事人・雪丸に影ながら彼を護衛してほしいと依頼していて…。

大きな変化が生まれそうな本作に、多数の作品で幅広い役柄を演じる俳優・中尾明慶がゲスト出演。

『必殺仕事人』初参戦の中尾が、流しの仕事人・雪丸として仕事人たちをかき回す。

◆雪丸はひょうひょうとしているようで…

陣八郎の形見の鏨(たがね)を手に敵と戦うリュウだが、隙をつかれて窮地に。

絶体絶命、斬られそうになった瞬間、ひとりの男が気配もなく現れ、リュウを守るかのように敵を仕留める。

その残酷な“斬り方”を目の当たりにし、思わずぼう然とするリュウだが、ふと我に返り…。

この男こそ、流しの仕事人・雪丸。最近のリュウの様子を案ずるお菊が、密かに彼の護衛を依頼していたのだ。

その場に駆けつけた涼次は、雪丸の残酷な仕事ぶりに憤り、「なぜあんな奴を呼んだ?」とお菊に詰め寄る。

しかし、そんな涼次にお菊が放ったひと言とは?

さらに、のっけから仕事人たちと不穏な出会い方を果たした雪丸だが、小五郎とは面識があるようで…。

激昂した涼次に詰められても一切動じず、ひょうひょうとしている雪丸だが、敵を討つ際の人が変わったような冷酷さは、まさに必殺史上“最凶”レベル。

そんな雪丸を演じるにあたり、中尾は「雪丸は冷酷なんですが、すごく子どもっぽいと思うんです。ストップがきかない、やめ時がわからない子どもの延長線上にいるのが雪丸だと思っているので、ひょうひょうとしている部分と、そうではない一面もお見せしていきたい」と語った。

主演の東山も「中尾くんのかわいい笑顔と、流しの仕事人の冷酷な顔とのギャップを感じていただけると思う」と太鼓判を押した中尾が、『必殺』の世界で大暴れ。

新たな局面を迎え、再編に揺れる仕事人たちをかき回していくことになりそうなキーマン・雪丸に注目だ。

◆東山紀之(渡辺小五郎・役)コメント(全文)

中尾くんとは、初めてご一緒させていただきます。とても明るいキャラクターというイメージが強かったんですが、今回は仕事人をかき回していくという役柄なんです。

彼自身も深いバックグラウンドをお持ちの方なので、どんなふうに雪丸というキャラクターを作っていってくれるのかが、非常におもしろいし、楽しみでもありますね。

そして、中尾くんは笑顔がかわいいんですよ! だからこの作品を見てくださる皆さんには“キャラの裏切り”といいますか、彼の笑顔と流しの仕事人の冷酷な顔とのギャップを感じていただけると思います。

◆中尾明慶(雪丸・役)コメント(全文)

すでに出来上がっているチームに入っていくプレッシャーはハンパなかったのですが、皆さんが本当に温かい方ばかりで、すごく気にかけてくださるんです。「ほかとはちょっと違う現場だよ」と、皆さんが教えてくださって、いろいろとケアしてくださるので、ついていこうと思います。

僕は、クランクインが東山さんとのシーンだったんですが、至近距離でお顔を見ながら「かっこいいな。鼻が高いな」と思っていました(笑)。お話させていただくとすごく気さくな方だったので、ありがたかったです。

撮影現場では初めてのことが多くて驚きました。大体のドラマはリハーサルで一連の流れを確認するのですが、そういうこともまったくなくて…それに一番驚きました。

どういう風にしようかなと悩んでいたシーンがあったんですが、リハーサルでやってみて考えようと思っていたら、本番が始まってしまったんです! 監督との雑談のなかで、突然セリフがなくなったり、動きが変わるので、一瞬たりとも気が抜けない現場ですね(笑)。

そして殺陣や立ち回りも、ジャンプしながらとか、笑いながらとか、監督がおもしろい演出をしてくださるんですよ。だから、あまり考えすぎず、監督に委ねて、おもしろい立ち回りになったらいいなと思います。

僕が演じるのは流しの仕事人・雪丸です。雪丸は冷酷なんですが、すごく子どもっぽいと思うんです。ストップがきかない、やめ時がわからない子どもの延長線上にいるのが雪丸だと思っているので、ひょうひょうとしている部分と、そうではない一面もお見せしていきたいです。

そしてこの作品は時代劇なんですが、可能な範囲で“ふざけたい”と思っています。枠を越えたいというか、仕事人の皆さんがいる場面でも、その緊張感をできる限りぶち壊していきたいな、と思っています。

今回の『必殺仕事人』は、新しい登場人物も出てきて、とてもおもしろい作品になっていると思います。ファンの方が多くいらっしゃる作品なので、その方々に嫌われないように頑張ります(笑)。