“ポツンと一軒家”情報を求めて案内された場所に…所ジョージ「えらく遠い“ご近所”ですね」
日本各地の人里離れた場所になぜだかポツンと存在する一軒家と、そこに住まう人物の人生にも迫っていく番組『ポツンと一軒家』。
12月17日(日)は、ゲストに黒木瞳と佐々木希を迎えて年末3時間スペシャルが放送される。
福島県・太平洋に近い山の奥深くでポツンと一軒家を発見。木々に囲まれた中に建物が2棟横並びに立っており、敷地内には畑も確認できる。
最寄りの集落に訪れた捜索隊は、軒先にいた66歳の女性に声をかけて衛星写真を確認してもらう。すると「ここは、今は空き家だと思いますよ」と、いきなり残念な情報が。
空き家かどうかの確認をするために一軒家を訪れたいという捜索隊に、女性は「地元に詳しい人が近所に住んでいるから聞いてみましょ」と気さくに案内役を買って出る。
女性の案内で近所の家まで向かうと、先導する女性の軽トラックは集落を出て山の中へとどんどん入っていく。スタジオで所ジョージが「これはまたえらく遠い“ご近所”ですね」と見守るなか、ようやく到着した場所は周囲が山に囲まれたまるでポツンと一軒家のような家だ。
そこにいた74歳の女性に衛星写真を確認してもらうと、「ここには私の親戚が住んでいますよ。80歳の女性と娘夫婦が3人で」と状況が一変。山の奥へと続く道をさらに上っていくと、森を切り裂くように長く切り拓かれた田んぼ跡があり、目指すポツンと一軒家が見えてくる。
暮らしていたのは、80歳の母と60代の娘夫婦の3人。捜索隊は婿養子に入ったという夫とともに、この地での暮らしぶりについて話を聞いていく。
もともとは東京に暮らしていたが、戦時中に自宅が空爆で焼失してしまい、この地へと終戦後に疎開してきたそう。「戦後は食糧難で母がよく倒れていました」と当時の生活苦を振り返りつつ、最初は豆や小麦を育て、徐々に田んぼを広げていった。
しかし、2011年に東日本大震災による原発事故によって3年ほどの避難生活を余儀なくされたという。過酷な体験をしてきた家族だが、それでもポツンと一軒家での代えがたい暮らしがそこにはあった。
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捜索隊は、途中で立ち寄ったポツンと一軒家の捜索も行っていた。
そこで暮らしていたのは「親戚が住んでいますよ」と情報を提供してくれた74歳の女性と母親。母親は大正15年生まれで、翌月には98歳になるという。
「昭和21年に、ここへ嫁入りに来たときは、小さな茅葺の家だったんです。当時は山仕事を生業にしていましたが、炭焼きもしていて。つくった炭は背負子(しょいこ)で担いで、歩いて山を越えて運んでいました」など、当時の貴重な暮らしぶり、そして“凍み餅(しみもち)”などの地産の伝統食についても話を聞いていく。