米外為市場サマリー:米利上げ終了観測が強まるなか一時146円60銭台に軟化

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 1日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=146円82銭前後と前日に比べて1円40銭弱のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=159円75銭前後と同1円60銭強のユーロ安・円高だった。

 この日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した11月の米製造業景況感指数が46.7と市場予想(47.7)に届かず、好不況の分かれ目となる50を13カ月連続で下回ったことを受けてドル売り・円買いが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米大学のイベントで「利上げが行き過ぎ必要以上に景気を減速させるリスクと、インフレ抑制のために十分な利上げを実施しないリスクはより均衡している」と述べたことが伝わると、利上げ局面の終了を意識したドル売りが活発化。米長期金利の低下が重荷となるなか、ドル円相場は一時146円66銭と9月中旬以来のドル安・円高水準をつけた。一方、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるフランス中央銀行のビルロワドガロー総裁が「なんらかの衝撃が起きない限り、利上げはもはや完了した」と発言したことなどが影響し、ユーロも売りが優勢だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0884ドル前後と前日に比べて0.0004ドル程度のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS